Shiv
4つのサイズも公表されている。
表記法がちょっと面白いが、TT用フレームのサイズとしては確かな意味がある表記法だと思う。なるほどなと思った。
構造の説明。実は奇異な見た目ほどには変わっておらず、構造としては現行のコンベンショナルなフレームと事実上同じ。デザイン的な工夫でエアロヒンジの特許を回避しつつ同等以上の空力を得た。これはエアロヒンジの特許を使えるフレームメーカーが何年もFブレーキキャリパーの空気抵抗問題に何ら対処せず何年もずっと横着カマしている間に、特許を使用できないメーカーの方がよほど工夫してアイデア出して、そろそろトータルの空力では上回ってきているのを感じる。これはいかにも「既得権益にあぐらをかく連中に来る明日などない」事を示していて面白い。フォークが面白くて、クラウン部1 1/8インチのステム部1インチになる上下異径ベアリングだ。TRANSITIONで採用した1インチコラムはまだ消えてはいない。
値段はいくらなのか。
ステムやハンドルはどの程度調整可能なのか。
とても気になる。
なんせ、いま世に出ているエアロフレームとしては「フォーク/シートステーにスリットが入っていないこと以外、全てをやり尽くした」フレームとして、まだ正式発表がない(もうすぐだろうが)新型TREK TTXと、このShivが最高峰に違いないからだ。
SCOTTのPLASMA 3 TTは市販化未定だそうだが、2009年はTT用フレーム豊作の年になりそうだ。
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コメント
拍子抜けするくらいシンプルですねぇ。
しかし、だからこそ軽くて速いという物作りの原点を見せてくれます。
値段次第ではCervelo P3Cを上回るセールスが期待出来ると思っています。
"企画屋Specializedここにあり!"な価格でお願いしたい。
投稿: POLA-MIN | 2009年7月 7日 (火) 11:26
POLA-MINさんまいどです。
ワタシもこれは確かにSPECIALIZED“らしさ”が爆裂のフレームだと思いました。
自分ところで作っていないからこそ、製造に関しての余計な心配をせずに「コレを作れるとこ、手を挙げてくれ」式でアイデアだけを思う存分出せますよね。
自社生産しているからこその良さ、自社生産していないからこその良さ、それぞれあると思います。自社生産しているからこそ出た欠点とか、自社生産していないから出てしまった欠点もあると思います。が、Shivは自社生産していないからこその良さが出た一例だと思いました。
投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2009年7月 7日 (火) 11:37
>フォーク/シートステーにスリットが入っていないこと以外の全てをやり尽くした
ということはスリットが入ってるんでしょうか?
投稿: | 2009年7月 7日 (火) 14:08
写真にも入っていないのが写っており引用しておられる部分にも書いてある通りスリットは入っていませんが、どうかしましたでしょうか?
ワタシの考える「全てをやり尽くした」は、フォークやステーに空気整流用スリットを入れることが含まれます。以前LOOK 596の時に書いた通りです。よって上記の表現となっております。
投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2009年7月 7日 (火) 14:32
LIVESTRONG 9//26さんこんにちは。
来年からUCIレースで使えないですが、これにVENTUS付けたら最強ですね?
僕もPLASMA 2はペダル付きで7.1kgですが、
LightweightにVENTUS、SRAM REDの組み合わせでこの重量なので、
もう脱帽です。
Shivの価格が気になります。
投稿: Lightweighter | 2009年7月 8日 (水) 21:18
スリットを採用しない理由として剛性の問題や重量の問題がまず考えられますが、cervelo、TREK、SCOTT等が使わない点から見て、もしかしたらOVALの主張ほどには普通の翼断面と比べてもあまり空力面で効果が得られないんじゃないでしょうか。
スリットを設けた場合の詳しいデータがほしいですね。
投稿: nYolo | 2009年7月14日 (火) 18:59
Lightweighterさんまいどです。
VENTUS付けたら最強でしょう。ただその前に付くかどうか微妙ですが。ステム周りが特殊なので(お互いに)
nYoloさんまいどです。
cervelo、TREK、SCOTTがスリット使わないのは、単純な理由です。OVAL Conseptsが特許握ってるからです。RIDLEYはOVAL Conseptsに金払ってます。
投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2009年7月17日 (金) 19:37