110BCD
今はとりあえずSRAM用のみ。
QUARQお馴染みの「まずは出来ることから着手」で、既にリクエストが殺到していたであろうコンパクト版を、とにかく世に出すこと優先で売り出した感じだ。ただ電波法令の関係で今のところアメリカとカナダにしか出荷していない。
そのうちAGILIS用やFSA用も作るのだろう。
1495ドルだから「激安」ではないにしろSRMの値段を考えるとかなり価格差があり、PowerTapのSL+ハブの1割増し程度の値段(ただしCinQo SaturnはCPUなし、PowerTapはCPU込みの値段だが)であることを考えるとけっこうインパクトあると思う。
これでヒルクライマー向けパワーメーター内蔵クランクはSRMコンパクトでなくてもよくなった。
おまけにこいつは「Q」のところが電池室になっていて、誰でも簡単に電池が交換出来る。一回聞いただけじゃ覚えられないような名前の珍奇な電池を採用し、交換するには半田ごて作業まで必要とするSRMとは天と地ほどの差がある。実用面では後発の優位性をちゃんと持っている。
SRMが持っているアドバンテージは、CPUの作りの“堅さ”に定評がある(やけに高いし超多機能でもないが使い勝手はこなれており信頼性もある)ことと、クランクの長さの選べる範囲が広いことか。CinQo Saturnは無駄にクランクの「種類」を選べるが、どれも170mm、172.5mm、175mmの3つの長さしかないため「いっけん選択肢があるように見えるが、ようは選択肢は3つしかない」わけのわからんラインナップになっている。SRMはモデルによって165mmから180mmまで選べるし、実際の路上走行用としては重かったりして必ずしも実用的ではないがMulti Length Crankを使えばもっと広い範囲で使える。こんなところが妙にキチッとしているのもSRMがプロに定評ある理由か?
だが、この値段差はいよいよSRMを買おうって場合「ちょっと待った」と思わせるのに十分なものがあるだろう。SRMは値下げで対抗することはしない(できない?)会社っぽいので、どんな手を打ってくるかも面白そうだ。
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