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2009年8月 5日 (水)

火薬庫の上にも3年

ASTANAを離れることを表明したAlberto Contador
やっぱりチーム内で色々あったようだ

物議?を醸したLe Tour de France 第8ステージでのアタックで、Contadorは「チームオーダーを無視した」と監督から譴責され、以降はチーム内の他メンバーからも村八分を食ってしまっていたそうだ。Armstrongはこの件に関してContadorに「オレは一度たりともチームオーダーを無視したことはなかった。ツールを7連覇したこのオレでもだ!」と発言するなど、Contadorがチームオーダーに従わないことに対して相当アタマに来ていた(ワタシの感想では、この点に関してプロらしくないアマチュア発想なのはContadorのほうでArmstrongの指摘はプロロード選手としてそんなにヘンではないと思う。プロロード競技の世界は明文化されているものや暗黙のもの含めルールを守らない者への風当たりは苛烈なのが普通で、露骨な階級社会でもあり「従うか、出て行くか選べ」ノリだからだ)そうで、他チームの選手がContadorの村八分状態を気の毒がって いたほどの状態に陥ったのだった。 なんせエース級の筈なのに移動にチームの車ではなくホテルのバスを使ったり兄弟のマイカーに乗ったりした(チームの車が使えなかったから)事もあったそうだから、相当露骨な村八分である。

この最強ステージレーサーは、途中からやはり噂どおりチーム内で孤立していたのだ。それに関して黙っていただけで。

結局、何としても勝ちたいContadorと、チーム戦略を徹底し、それを邪魔するものは排除する非情な監督であるBruyneel、そしてBruyneelとタイプこそ違うがこれまたヤルことは徹底する性格の人間であるArmstrong。そしてなんだかんだでほとんど「Armstrong派」のチームメイト達。これはもうハナから火薬庫状態だ。僅かな火花でも爆発する。

そして火花が散ったあと、知られざる紳士(失礼)でArmstrong派とContadorの緩衝帯的役割も果たしていた苦労人Leipheimerは落車し骨折リタイア。これでこの火事に水を掛けるものは誰もいなくなった。Contadorは、チームと呼ばれているフライパンの上で踊り焼き状態のまま総合優勝争いである。

よくぞこの状態でツールを総合優勝したものだ。単に走って速い以上に感心した。

もっとも「神経戦にゃ弱い」じゃあ余程の棚ぼたでないかぎりツールを勝つことなどできないのは、その実力が十分ありながら勝ちきれなかった歴代“ナイスガイ”達の実績を見れば分かることではあるのだけど。

それにContadorが村八分になったのも、原因をよぉーく考えてみれば「自分一人で走っているわけではないのに、チーム戦略を無視してオノレの総合優勝のみ目指し勝手に突進かました」からなのだ。それ、どんなスポーツでも大抵はフツーに怒られる事でしょ。仮にそれで勝ちきれなかったとしたら、自分が撒いたタネで自滅しただけだったのである。だからContadorは「チームのみんなにいじめられた可哀想なヒーロー」などではなく「チームに反旗を翻したうえそれをやり通した、まだ若いのに実に肚の据わった漢」なのである。良し悪し別として。

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コメント

久々に書きます!

コンタ派の自分ですがw

第7ステージの終盤で、風の影響でメイン集団が千切れてランスが(ある意味逃げ集団)コンタドールより総合上位になってしまったことが、コンタドールを焦らせた?原因の1つだと思います。何故追わせない?何故待たない?って思った人は多いと思います。ランスが迷うポポに行けってけしかけていたのが、放送でされちゃってましたしね!みなやっぱり?って思ったでしょう!w

第8ステージでアタックをかけなくてもコンタドールが総合優勝したと思いますが、ブリュネ&ランスがあわよくば総合優勝狙っちゃおうって思っていたのは見え見えなので、大会がはじまる前からそんな雰囲気を(思惑を)コンタドールは感じていたと思います。(腹黒い奴らってね!w)

エースは少しくらいわがままだって、良いと思うけど・・・甘い考えなんですかね?

コンタドールは、もっと自分を活かせる監督のいるチームに移ってほしいですね!

来年、ブリュネ&ランスvsコンタドールって図式は出来上がったので、今年より面白くなるとは思いますが・・・

投稿: TAKE | 2009年8月 5日 (水) 12:01

いくら何でも、あわよくば総合狙っちゃおう!ってほど甘い考えはなかったと思うけどなぁ。
他チームに対してそのポーズをみせる事で、『ドッチが真のエースか?』と迷わせる作戦ではなかったのかと。

投稿: VF-1 | 2009年8月 5日 (水) 18:52

LIVESTRONG 9//26さんこんにちは。

僕はバリバリのArmstrong派なんで、Contadorにはメチャクチャ腹立ってます。 Armstrongと同じで、Contadorに「なにさらしとんじゃゴラ!!」と言いたいです。チームオーダーを無視するなんて、プロ失格でしょう。
仮にArmstrongのアシストをオーダーされても従うのがプロ。インドゥラインの様なチームオーダーを守ったが故に優勝できなかった可能性がある選手もいるわけで、孤立無縁になるのも仕方ないでしょう。
チームオーダーを無視できる契約が出来る移籍先を探すのは難しいと思いますが。

投稿: Lightweighter | 2009年8月 5日 (水) 22:33

>『ドッチが真のエースか?』と迷わせる作戦ではなかったのかと。
そうかも知れないと思います。でも、同時に
>あわよくば総合優勝狙っちゃおう
だったかも知れないな、とも思います。
個人的にはランスは狙ってたと思いますし(根拠ナシ、勘)、ランスに優勝して欲しかったです。

どちらにしても、コンタドールは自分が絶対のエースだという自信がなかったのだろうし
もしコンタドールがエースなのだとしたら、それを本人に確信させられなかったのは
監督やランスにも非があったと思います。
7勝の時のランスのように絶対的なエースの自覚がある上でチームオーダーを守るのとは
ちょっと違ったのではないかと思います。

しかしまあ、なんのためのチームオーダーかといえば、監督の権限を振り回すためではなく
エースを勝たせるためなのでしょうから、結果から見ればコンタドールokじゃないんですかね。
チームオーダーを守って勝てないエースよりは、ずっといいじゃないですか。
サラリーマンじゃないんですから。

良し悪しの判断は信条によるとしても、どんな環境でも買ったのは立派だと思います。
個人TTで実力も見せつけたし。
サッカーなどのように、頻繁に試合のあるスポーツだとまた違うのかもしれないですけど。

ともあれ、個人的には来年のツールがおもしろくなるのは間違いないです。
本人達には申し訳ないのですけど。

投稿: | 2009年8月 5日 (水) 23:56

こんにちは。

僕もVF-1さんと同じ意見ですね。仲間割れの可能性があると周囲に思わすことで色々と都合がいいことがあったんじゃないかと思います。少なくてもBruyneelにとっては。
まあ実際のところ、ContadorはLanceちやほや空気に露骨にいやな顔してましたね。まだ若いContadorを天狗にさせない為にもLanceがいたことはよかったんじゃないでしょうか?

投稿: cano | 2009年8月 6日 (木) 01:19

エースだったら何をやっても許される。結果が全て。なんて無秩序な考え方は間違ってると思います。チームワークを重んじるロードレースでは通じないでしょう。遊びならともかく、それで生活しているわけですから。

投稿: Lightweighter | 2009年8月 6日 (木) 12:40

この記事のソースだと思われるELPAIS.COMを見る限り、コンタドールが一方的に悪いとはとてもじゃないが思えないですね。
チームオーダーとしてランスを勝たせようとしたブルイネール+ランスと争いながら、優勝したコンタドールの凄さがあらためて明らかになったエピソードですね。

投稿: 乱酢 | 2009年8月 6日 (木) 23:41

takeさん
「エースはわがままでも」とのことですが
普通に考えれば実績でも、人気でもチーム内の人間関係でも、スポンサーの意向でも
エースはアームストロングですよね

もちろんシュレックに勝たせるよりはコンタドールの方がましだったとは思いますが
スポンサーはアームストロングに勝ってほしかったでしょうし
プロはスポンサーの宣伝のために走るわけですからね
(例え一勝も出来なかったとしても、全てのレースで逃げに乗れてスポンサーの宣伝が出来ればそれはチームとしては「良い結果」です)

アシストはたとえ実力で勝っていたとしても
エースに勝つのはもちろん挑むのさえ許されるものではない、と思います
その意味では私はコンタドールの行動(特にその発言)は不適切だと思います

投稿: phh | 2009年8月 8日 (土) 01:44

そりゃツール7連覇時のランスはチームオーダーを破ったこと無かったかもしれないですが、
じゃあそれ以前、今のコンタと同い年ぐらいの時はどうだった?というのを考えると…
今のコンタと比較にならないぐらいの暴れ馬だったじゃないですか。

商業的論理から言えばphhさんの考え方が正論かもしれませんが、
観てる方はそれじゃ面白くないですし、結果そのスポーツ自体に対する興味が失せてしまいますよ。
未だ実績の無い若手アシスト選手ならともかく、総合優勝最有力候補が自分より力の劣る選手を
アシストして勝てなかった、なんて茶番は観たくありません。

ガチ勝負が観られる来年に期待したいです。

投稿: D | 2009年8月 8日 (土) 21:26

ランス復帰とアスタナ加入条件の経緯を考えると、今回のツールでののコンタドールチーム内孤立には同情します。2008年はアスタナ出場できず、2009ツールに向けてコンタドールは準備してきたと思われ、ランスは「ツールに出場してもアシスト」という暗黙の了解があったはずです。

投稿: Jadd | 2009年8月 9日 (日) 18:29

私も、ランスと監督のあわよくば・・・が一番考えられると思います・・。
突然、帰ってきて、以前いたチームでもないし、一応新チームに、新加入の選手を、
過去のネームバリューで、そこまでヨイショするんですね・・。
しかも、全盛期を過ぎた選手なのにもかかわらず・・。
私は、実のところ、ランスは無敵なところが好きだった選手でしたので、
ジロと今回のツールを見た限り、終わってるジャン・・・と、期待を裏切られました。

監督もチームメイトも何年か一緒に走ってきて、苦楽?を、
共にしてきたんじゃないかと思うんですが、その突然の態度の違いに、
自転車レースを私も20年近く見てきましたが、驚かされました。
知らなければ、新しく入った有名選手とウマが合わなかった、はたまた、
生意気な新人を懲らしめているのかと思ってしまいます。三大グランツール覇者なのに・・。

チームオーダーを守らなければ、その人には、人として外れたことをするのも、
オッケーなのがスポーツマンシップになるんでしょうか・・。初めに、エースと言われている選手をサポートしなかったチームオーダーなのに?
それが、自転車競技のルールならば、かなり落胆させられました・・。
その、チームオーダーこそ、私には、”チーム”の為のオーダーには思えなかったもので。

投稿: YN | 2009年8月10日 (月) 02:00

私の書き方が悪かったのかもしれませんが・・・

先に私はアンチランスではありません!復帰は歓迎していた方です。

ですが・・・コンタドールの立場はどうなるのか?ってことをアスタナに加入の時に思いました。

コンタドールはランスがアスタナに加入することを知らされていないまま、アスタナと契約を交わしたとされています。

普通に考えて、3大ツールを制した選手が翌年からアシストにまわるってことは考えられませんが、加入したのはランスですから・・・全盛期の力があるとは思えませんが、ツールで自分をエースとして出させてくれるのか?って去年出られなかったコンタドールは真っ先に思ったはずです。

ブリュネイールは、リップサービスなのか他のチームへの牽制なのか、エースナンバーをコンタドールに与え、コンタドールがエースと発言しています。

ランスが優遇(エースより扱いがいい・監督もスポンサーも実はランスに勝たせたい等々)されるのは、金の話が絡んでるはずなので確かでしょう!

本当にコンタドールより早かったのなら誰も文句は言いません!(多分)

エースはコンタドールだが、コンタドールが駄目だったら途中でチームオーダーを変更し、ランス又はクレーデン又はライプハイマーがエースとするなら、わかりますが・・・

表面上のエースはコンタドール、実はランスがエースでした!ってことが真実ならチームオーダーを無視したコンタドールは・・・って感じですが・・・そんなチームオーダーを納得出来ますか?

全ては、ブリュネイールの考えだったかもしれません。

仮にそうだったとしたら、今後はブリュネイールが監督するチームは応援する気にはなりません!

私としては、2007年のどん底のツールに若き王者の誕生を嬉しく思ったので・・・その若き王者は、ランスを慕い励まされTTを走り切り、マイヨジョーヌを着て表彰台にあがりました!

ある意味師弟関係の様なランスとコンタドールなのに、あんなドロドロ劇を見せられたんじゃ・・・正直哀しかったです。

もう少しクリーンな大人の対応が出来なかったのかと、ブリュネイール&ランスを見てしまうのは間違っているのでしょうか?

投稿: TAKE | 2009年8月10日 (月) 15:32

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