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2009年8月 9日 (日)

大御所らしさがないような

自転車用ボトル界の大御所、ELITEが発売したエアロボトル

Elitetimetrialwaterbottle

KIT TIME TRIAL

「ELITEよ、お前もか」感は否めない。しかも今頃かよ。

「取りあえず流行だし、いいかげん乗っとかないと他社製買われるだけだし」か?

脱着しやすそうな感じと飲みやすそう&入れやすそうな感じは「ELITEらしさ」を保っているように見える。ボトルケージに装着した状態でボトルケージとボトルの凸凹がほぼ無くなるような形に造形してあるのもなかなかウマイとは思う。が、SPECIALIZED VirtueであるとかBontrager SpeedBottleあたりほどの徹底したエアロ感はなく、OGK製のような「少し中途半端なエアロだがそのぶん使い勝手が良い」系統のように見える製品だ。

じゃあそれなりに安いかって、専用(お約束通り)のボトルケージがカーボン製(の割に28gで劇的に軽いわけではないのもお約束通り)なのも手伝って値段はお世辞にも安くなく、それどころかボトルとしては高い方から数えた方が圧倒的に早い。日本価格不明だが、ヨーロッパの値段(75ユーロ)からしてどんなに安くても1万円以上になりそうだ。うへえ。Virtueの値段ならシャレで買ってみてもまだ笑えるが、この値段でスカなら真剣に怒る人だって出ると思う。しかも例によって例の如くボトルもボトルケージも専用品同士しか互換性がないし、Virtue専用ボトルケージのように装着位置の調整範囲が広くしてあるような配慮もナイ。恐ろしく“つぶしがきかない”製品である。予備ボトルの単体販売があるのか、あるなら値段が幾らなのかも不明。とほほ。完成度はともかく(使っていないので分からん)として、この値段で売れるのか…?

現在の自転車用丸ボトルのあの直径は独特の妙なサイズだが、あのサイズが普及したのは確か、もともと規格でもなんでもなくてELITEの製品が採用していただけのローカルなもので、ELITE製品が売れて普及したのに対したまたま他社もELITE製のボトルケージに使えるようなボトルを作ってコバンザメ商法をするべく“乗った”のが原因だったような記憶がある。またそのサイズの自社ボトル用ボトルケージも作ることでますますこの妙なサイズが標準化したわけだ。じっさいELITEはもうひと回り細い規格のボトル&ボトルケージも作っていた(今も細々とやっている)が、そちらはゼンゼン普及していないし、そんなものがあること自体知らない人が多いと思う。本当に種々の偶然が重なってスタンダードに成り得たモノなのだ。

で、話をKIT TIME TRIALに戻すと、このボトルはかつてELITEが成し遂げたような標準化など到底できなさそうな作りである。ハナからそんな大それた事は狙ってもいないような感じだ。もちろん、かつて成し遂げた標準化も果たしてどこまで“狙って”成し遂げたのかは疑問で、たまたま物凄くうまくいっただけの可能性は高いと思う。それにしても、ELITEも標準化とか全く考えてないモノを出してきたあたり、もうエアロボトルに何らかの収拾がつく可能性はゼロだな。

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