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2009年9月 3日 (木)

EUROBIKE 2009 vol.1 e・MOTIONがEUROBIKE Award!

EUROBIKE 2009で今のところ一番驚いたニュース

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ELITE e・MOTION

EUROBIKE Awardまで受賞。
この名前に見覚えがある人は当Blogをソコソコ昔から読んで頂いている読者と推定される。

そう、あのInside ride e・MOTIONだ。

名前が同じだし、フレーム上にもう一つのフレームが乗っかっていて3本全部がフロートして動く構造もそのまま踏襲されている。

どうやら名前ごとELITEに売った(ライセンスした)ようだ。
でなければさすがに名前まで同じにはならないだろう。

e・MOTIONの考え方は素晴らしかったが、仰天するほど高い上に販路がなさすぎと、二重苦三重苦の「売る気あるのか?」商品だった。Inside Rideのこの決断には「優れたアイデアが、販売の不器用さ故に消えてしまわなくて良かった」と評価したい。

見た目はInside Rideオリジナルのe・MOTIONより「劇的に」と評価したいほど洗練されている。ELITE V-ARIONよりもスマートですらある。折り畳み機構が加わったりしたような機構的変化もないようで、見事なまでに「e・MOTIONをELITEで作り直した」商品だ。

見ただけでわかる改良点としては、ローラーがELITE製三本の大きな特徴(特許。実際他社でこの盛り上がりが真似られた事があるが、ELITEからのクレームですぐ廃盤になっている)たる「左右の盛り上がった樹脂製」になっているうえe・MOTIONにあった落ち防止のミニローラーも無くなっていないので、もともと落ちにくいのが長所だったe・MOTIONが更に落ちにくくなった。そして樹脂製ローラーへの変更で騒音も減っているだろう。e・MOTIONは結構うるさい三本ローラーだった(追記:ランニングチェンジされた黒いローラー採用モデルからかなり静かになった)ので違いは大きいはずだ。

オリジナルにあった後輪前後の飛び出し防止ミニローラー(飛び出し防止“バー”に見えるが、実はアレ自体もちゃんと回るようになっている。e・MOTIONは見た目よりも凝っているのだ)が無くなっているのが一番の違いで、これは思い切りモガいた時に勢い余って飛び出してしまうのを防ぐようになっていたのだが、無くなってどう変わるか。もしかするとオプションになったのかも知れないし、そのあたりはまだ分からない。

値段がどうなるか見モノだ。

ワタシはこれはオリジナルのe・MOTIONよりも安くなる(一台一台手作り丸出しの作りから量産品に変化したから)のではないかと見込んでいるのだが。

追記:Inside Ride社のELITE社へのライセンス売却は事実で、この売却によりグローバル販売される「e・MOTION」はELITE製のものとなり、オリジナルのe・MOTIONはアメリカおよびカナダへの販売に限られるようになった。

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コメント

これは・・・! 随分と格好良くなって・・・!!
Awardということは乗った感じも良いんでしょうねぇ。
あとは値段次第。オリジナルの半値までいくかどうか!?

投稿: POLA-MIN | 2009年9月 3日 (木) 22:59

POLA-MINさんまいどです。

まさに最大の注目点は値段が幾らかでしょうね。
さすがにParabolic roller(旧ベロドローム)のような安値では出せないとは思いますが、同じくらいってことはないと思われます。

投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2009年9月 8日 (火) 11:18

いつも、読ませていただいています。とてもわかりやすくて理論的なので有り難いです。「重いエアロリムの方が平地で速い」などの都市伝説に悩んでいたときに貴殿のサイトに出会い助けられました。

さて、eモーション日本でも販売されましたね。私はエリートの三本ローラーを使って3千円で自作しました。なかなか調子がよいです。
ttp://www.akibax.co.jp/bike/joyful/joyful.cgi?page:14=v掲示板に載せました。ミノウラの負荷装置も後付でつけました。

投稿: kuribo | 2010年4月22日 (木) 16:07

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