EUROBIKE 2009 vol.4 RZR 46[T]
LEW Racingの夜逃げで「幻のホイール」になりかけていたVT-1、復活である。
特徴的だったリアの3フランジ構造もそのまま。完全に「名前を変えただけのVT-1」だ。
前後合計875gも基本的に同じ。
今となっては驚異の軽さではないが、特許のボロン配合リムは放熱性に優れるためカーボンリム専用ブレーキシューを必要とせず雨を苦にしないなど他のフルカーボンリムにはない固有の長所を持ち、実際ブレーキがよく効いてコントローラブルである事に関しては極めて評価が高かったなど、決して侮れない存在だと思う。LEW Racingの社長だったPaul Lewはこのボロン配合リムの特許をReynoldsに譲渡したようなので、これでReynoldsからRZR Rimなりの名前でVT-1 RIMが再販される可能性も出たし、発売予定だけで結局モノが出る前にLEW Racingの方が終わってしまったVC-1もReynoldsから日の目を見るかも知れない。販売が開始されるかされないかのうちに消えてしまった世界最軽量ディスクホイールも復活してほしいものだ。
商売としてうまく行かなかっただけで、VT-1の作りそのものに間違いはない。
ちゃんと腰を据えた商売が出来る意味では、Reynoldsに技術譲渡されて良かったかも知れない。
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コメント
今気付いたのですが3フランジで2:1の特許を回避してい、、ますよね!!?
久々に気になるホイール登場です。
投稿: POLA-MIN | 2009年9月 7日 (月) 03:23
歴史となって消えなくて良かったです
こういう製品が存在することが技術の進歩に繋がりますから
投稿: nYolo | 2009年9月 7日 (月) 20:16