マルトデキストリン0%
何ヶ月ぶりかで、カロリー単価がCarboShotzを遙かに上回る(だからそのような珍妙な換算をするなって)和牛肉の焼肉を食した。
マルトデキストリン0%のエネルギー補給である。
「ぐおぉおぉお!肉ってこんなにうまいモンだったっけ!?」
それはもう「もしかして薬物中毒患者が抜けられなくなる理由は、こんな風にトリップできるからか?」と思うくらい。さすが油脂には脳内麻薬を分泌させる作用があるだけのコトはある。
でも思った。
腹一杯好きなものを食べたり飲んだり。
それは人生における楽しいことの上位三位内に入るコトかも知れない。
だがどうやらワタシはそれよりも、自分の身体が思ったように動いて同じ場所を一ヶ月前よりも2km/h速く駆け抜けることができたりパワーメーターの出す数字が増えたりする方が、どうやらずっとトリップできる。食べた肉に何の間違いもなく味は紛れもなく素晴らしかった。得られた感動も絶対値として何ら落ちていなかった。のに、相対的には色褪せてしまっていた。それが些か衝撃的だった。
ワタシはもう、うまいもんいくら喰ってもそこから得られるものに対して「〜の方がもっとトべる」と思ってしまうようになった。どうやらラーメン喰わなくなったのも、一説によると信心が理由らしい(笑)が、ようはコレだな。確かに「我慢した」のかと考えてみると、我慢じゃなくて「面倒臭くなった」のが正直な気持ちだ。そうして喰わなくなった。そりゃ「もっと楽しいことを見つけてしまった」のだから喰わなくなって当然。喰いに行く手間や時間があるなら、それを使って「もっと楽しいこと」をしたいじゃないか。
それにしても、感動するくらいうまいもん喰うことが色褪せて、暑くて寒くて汗だくで汚くて時として目眩がしたりゲロりそうになったり時として本当に出たり関節が痛くなったりする行為の方がいいとは、いよいよ病膏肓に入るってヤツだなこれは。
久しぶりに食べて、感動して、しかし「こりゃ、次に食べるまで前よりずっと間隔開きそうだな」と予感がした。いつの間にかワタシの中でヤキニクの感動が色褪せてしまっていた事を、食べて実感してしまったからである。
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コメント
ゾーン入ってますねぇ。
私も食事の時より下ハン握ってガッシガッシ藻掻いている時の方が面白いので、
分かられたくないかもしれないですが少し分かります。
脳が死ぬかもしれないと思うからより強力な何かが出ているんでしょうかね。
投稿: POLA-MIN | 2009年9月19日 (土) 01:17
いやぁ、単に老化しただけちゃいますかぁ・・・?(笑)
歳とって美味いモンに対する欲求が減っただけっていう考察もアリかと。
まぁ修行系の変態度が上がったって錯覚するのも浪漫的で男の子ですけど。
投稿: げんこつ | 2009年9月19日 (土) 07:49
いつも楽しく拝見しています。
今度、インターバルトレーニングなどのトレーニングネタをアップしてください。
livestrongさん視点のトレーニング論を聞いてみたいです!
よろしくお願いします!
投稿: ウサコフ | 2009年9月19日 (土) 19:42
自分のやっていることの異常さを嬉々として語る語る滑稽さと、その結果が自己満足100%という滑稽さのダブルパンチですね。
面白いのでもっとやってください。
投稿: Pacman | 2009年9月19日 (土) 20:01