60時間

発症から約60時間。やっと下痢症状が収まる。回復基調に乗った模様。

この苦闘中でさえトレーニングを完全休止はしていなかったのがまさにビョーキもいいところだが、体重は更に減少してマイナス2.9kgにも達した。パフォーマンスの大幅低下は否めない。

一番はっきり分かるのは大腿四頭筋で、見た感じ明らかにひと回り細くなった。

“ダイエット”中のギャル（死語）であれば太腿が一見して分かるほど細くなるなど狂喜乱舞モノかも知れないが、ワタシにとっては「何ヶ月かけて鍛えたと思ってんだよ…」とガッカリだ。幾分かは戻るだろうが、ダメージが来たのは疑いようもナイ。

我々がどれほどの時と金を失ったか、見当も付かん

と某ゼーレの中の人のように偉そうな文句垂れたい気分だが、喰ったときに「何か違和感が…」と思いつつも貧乏性と「まだ賞味期限内だし」の思い込みで吐き出せなかった判断のユルさが招いたことなので仕方あるまい。あの時、ワタシの身体は食べたときの妙な違和感としてちゃんと警告を発していたのだ。それを、「もったいない」と美化された貧乏性と、賞味期限なるつまらない常識に囚われたワタシは押し潰して食べてしまった。常識なんて、増えても増えてもロクなコトはないな。必要なのは使えない常識の数じゃなくて的確な判断能力だ。ヤバいと思ったものは躊躇無く吐き出せる神経こそが実は正しいのだ。勿体ないで死にでもしたらそれこそアホウの底を突き破る底抜けのアホウだ。

やっぱり傷んでいた
完全な食あたりだ
あまりにも稚拙なミスだった
たしかにわかっていたんだ
…あの時
だけど
ごまかした
もったいないと思って
自分の心をごまかしたんだ
残ったものは
ただ
悔やみきれない後悔だけだ