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2009年10月 2日 (金)

EASTON 2010年モデルに見えた、新たな競争の始まり

EASTONもお約束通り「90mm戦線」に参加する。

Easton_ec90tt_full_view_600

一時期上品になったEASTONホイールのグラフィックが先祖返り&パワーアップしていて凄い。

重量も1400g台だそうで、このボリュームからすれば非常に軽いと評価して良いだろう。
ただ、EASTONはスポーク切れが多いのに修理が大変(基本メーカー送りしかない)なのがどうだろう。

またカーボンクリンチャーホイールも発売。

Easton_ec90sl_clincher_600

日本未発売のホイールである「EC90 SL」のクリンチャー版が新発売。
38mmだかのハイトで14xxgのスペックだ。
チューブラー版は12xxgなので、リム1本あたり100gほど増えている計算になる。

Easton_ec90sl_clincher_rim_600

これは「市場の要求」とかじゃあないと思う。
ようは、この分野(フルカーボンクリンチャーリム)は、フルカーボンチューブラーリム使用のファクトリーコンプリートに比べて重量差がはっきりしており、「いまどき1000g切ってない新製品を出しても軽さに驚くのは無知な人間以外には誰もいない」恐ろしくシビアな競争になってきたフルカーボンチューブラーホイールに比べ「軽くする余地」がまだまだ残っている“未開のフロンティア”が残された市場なのだ。

ロープロファイルのカーボンチューブラーリムはリム単体200gジャストレベルかもしくは200を切っていなければ軽いと自称しても笑われる恐ろしい時代になったが、カーボンクリンチャーリムとなると突然ぐっと重くなり、今でも400gを超える重量級が当たり前の顔をして高値で販売されているのだから、これは考えようによってはオイシイ市場となる。これら「重いもの」には、軽くしてアピールする余地がタップリ残っているからだ。それこそクリンチャーのファクトリーコンプリートには、危険なまでの軽量化は避けてもあと400gくらい軽くする余地がある。1000g未満のホ イールがゴロゴロ売られているチューブラー仕様には、もうそんな余地は残されていない。前後合計1000gのホイールを900gにするのは大変だ。ましてや900を 800にするなど恐ろしい努力が居る。が、それに比べれば1500gのものを1400gにするのはそれこそ赤子の手を捻るかのように易しい。考えようによっては「やらない奴はバカ」くらいのモ ノだろう。

たぶん、2010年以降はフルカーボンクリンチャーリムの軽量化競争が始まる。

EASTONのEC90 SL Clincher発売は、この市場に対するEASTONからの“名刺代わり”だ。

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コメント

こんにちは。

ファクトリーコンプリートのクリンチャーホイールは未だに重くて当たり前なモノですからね。
そんな中、Lightweight Clincherの公表値1135gは頑張ってると思います。
でも今後、REYNOLDSやax lightnessあたりからsub900のファクトリーコンプリートクリンチャーができる日も近いですね。

投稿: Lightweighter | 2009年10月 3日 (土) 22:30

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