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2009年11月11日 (水)

4:30

1日は24時間。
これは変えられない。
仕事しないで遊んで暮らせる財産を持っているわけでもない。

そこで時間を捻り出しトレーニングをするためには、最終的に早起きして走ることになる。

ワタシは現在「朝4時に起きて走る」生活をしている(追記:後に2011年前半で3時、2011年末には2:50起きにまでエスカレート)のだが、昔からそうだったわけでもいきなりそうなったわけでもない。昔はむしろいわゆる「ねぼすけ」に近いキャラで、目覚ましを2つ使っても寝坊することがあった。当時のワタシは毎朝4時に起きるなど狂気の沙汰だと呆れた筈だ。それが今や自己覚醒率5割を超えており「自然に目覚め、鳴る前の目覚まし時計を止めてしまうこと」が半ば日課である。

10ヶ月くらいの試行錯誤の末に落ち着いた。

が、落ち着いて暫く経ってから見つけたこの本を読んでみると、10ヶ月にも及ぶ試行錯誤は「無駄」ではなかったが「えらいこと遠回りした」と実感した。


いろいろ試してみなくても「最短距離」と「何故そうするのがよいか」が明快に説明されていたからだ。

著者はかなり珍しい気がする「睡眠専門医」である。
実際に睡眠専門医院を開業している。

寝ることをひたすら研究し続け、臨床し続けて来たDr.なワケだ。

その人が過去に行われた実験等も調べた結果導いた最小限の睡眠時間が、4時間30分。
ただし365日4時間30分を続けられるワケではなく、サイクルがある。
どんなサイクルかは読んでみてのお楽しみ。

面白いのは、これがかつてアメリカにおいて空軍協力で行われた実験にも基づいているところ。さすが軍隊で「人間はどこまで睡眠時間を削って行動することが可能か」を必要に迫られて調べているワケだ。ただ短くしてゆくとパフォーマンスが低下することなど分かり切っているので、我慢比べノリではなく「パフォーマンスを下げずに短くできる限界はどこか」の観点から調べており「X時間を切ると視覚的パフォーマンスが低下してミスが増える」等も判明した。軍隊においてミスの増加は死に直結するため、そのへんはさぞシビアに調べた結果なのだろう。

寿命の観点から見て「6時間〜7時間30分睡眠が一番長生きできる」コトも書いてある。寝過ぎも案外ダメで、寝過ぎるとどんな弊害があるかも書いてある。

とにかく「眠り」について徹底的にかつ分かりやすく解説してあり、各章の最後に1行のまとめ書きが必ずある上、ハウツーが多く、1ページあたりの文字数は少ないなどとにかく「わかりやすさ」に対する配慮はもう異常なほどだ。比べるのはナンだが「高地トレーニングと競技パフォーマンス」とは天地ほどもわかりやすさが違う。向こうは禅宗の修行で、こっちはカフェの茶飲み話くらい違う。

字数が少ないのですぐ読める。
そして実用的。
「良い眠り」を得るためのハウツーも多く、大変“使える”本だ。

本を読まないってコトはつくづく損をするな、と思う。ワタシが経験でコアタイムを掴むまでどれだけの無駄があったか、もはや計り知れん。はよ本を読んどけ、と。

きっと、ワタシの生活サイクルには今もそこかしこに「本を読んでいないことによる無知が故の膨大な無駄」が続いている。バカほど勉強しなきゃいかんコトを、勉強するほどに実感する。知りすぎなんてナイ。知るほど己が無知を実感してイヤでも徐々に謙虚になる。世の謙虚な大人物は、きっと恐ろしいほどに「知っている」んだろう。謙虚なヒトの化けの皮を被るんじゃなく、自然に謙虚になれるくらい知りたいと願う。大人物になることに興味はない(あってもなれない)が、その領域まで行くことで無駄のない合理な生き方ができそうだ。そして、そこまで行って初めて「あれは無駄じゃなくていい経験だったんだよ」と上滑りせず喋ることも可能になるんだろう。

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コメント

相変わらず有用な情報ありがとうございました。
コレハ読まなきゃ。

投稿: もけけ | 2009年11月11日 (水) 01:17

私も90分サイクルの4時間30分睡眠でおっけー…なんて思い込んでました。
睡眠に関する指南書ってのもなかなかないので、ご紹介の本を読んで研究してみます。

最高のパフォーマンスを発揮するには最高の休息が必要だという事は分かっているつもりですが、なかなか難しい…「野生動物は全力で休息をとる…」って言葉が頭の片隅をよぎります。

投稿: Humi | 2009年11月11日 (水) 06:35

fuguが必要なわけを今になって知るとは・・・。
真似は出来ない、けれど仰る通り知り過ぎということは無い。
私もこの本を手にしてみようと思います。
なんたって、熟睡というのは掛け替えのない最高の休息法ですから。

投稿: POLA-MIN | 2009年11月11日 (水) 17:10

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