Cadel Evansが電撃移籍(ただし移籍そのものは大方の予想通り)
2009シーズン限りでSilence Lotto(2010年はOmega Pharma-Lotto)からの退団を発表したばかりの世界選手権王者Cadel Evansの移籍先が早くも決定。
プロコンチネンタルチームのBMC Racingだ。
BMC Racingはエースが2009年をもって現役引退してしまったので、アルカンシエルを獲って意気揚がるEvansの加入はまさに「願ったり叶ったり」の一言。グランツール出場・勝利へ向け全力を傾けるものと思われる。
そしてEvansとしてもこれは移籍条件として考えちゃあいなかっただろうが、BMCのtimemachine TT01はEvansのあの恐ろしく低いTTフォームにもっともマッチしたTTフレームだ。エアロヒンジ構造を持つ、ステム一体型フルオーダーフォークの自転車。この贅沢な作りは今のところ世界にコイツしかナイ。今までは随分と苦労していた(メカニックが)のだが、初めからオーダー製作してしまうTT01にこのような工作など無用。フレームサイズを間違えて買ってしまった人のようなステム周りにする必要もナイ。
もともと2007シーズンあたりで既にチームから満足なアシストを受けることが出来ず孤軍奮闘ぶりが目立つEvansだったが、2008シーズンになるとチーム内で“浮いて”いることが完全に表面化。2009に至ってはいよいよチーム内でEvansに対してアシスト陣からブーイングの声まで上がる。じゃあそのようにブーイングの声を上げるほど凄いアシスト陣なのか?
否。
2009のLe Tour de FranceでもEvansはますます痛々しいまでの孤軍奮闘ぶりで、TTTなどはEvansが遅れを挽回すべく必死に先頭を引き続けたらアシスト陣は実力なのかサボタージュか、ブザマにも付き切れてしまってトレインが千切れ逆にタイムロスする始末。Evansのアシストならぬ脚引っ張り役をやらかしていた体たらくだった。Evans本人にも“何か”あるのかも知れないがそれにしてもアシスト陣の“回りすぎる口ほどにプロの仕事をしていない”ヘタレぶりは目に余り、勝つためにアシストしてもらうエースではなく一人討ち死にさせられる“エース”だったEvans。ツール中盤以降は完全に“切れて”しまった走りが露骨で、それを見た報道陣から「Evansは2009限りで退団」の噂が噴出し、チーム首脳陣はその火消しに躍起でEvansがチームに残る事を記者会見を開き発表したほどだったが、Evans自身の気持ちはとっくに固まっていたようだ。
ま、当たり前だわな。
2010年もこのチームにいたら、走る前からツール敗北決定だ。Evansに残って欲しかったのに抜けられたのだとしたら、95%以上は選手を統率できなかった首脳陣の責任だろう。
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