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2009年11月25日 (水)

He LIVE not STRONG.

叔父が亡くなった。

奇しくも「今日あたり、AU GRENIER D'ORのカスタードプリンでも買って見舞いに行くか。もう食事なんて摂れやしないだろうし」と思ったその日のことである。

状態を見たワタシが

「2010年を迎えられたら万歳三唱していいくらいどうしようもない状態だから、大事なことはいますぐに決めておかなければ絶対ダメ。いま先延ばしにしたら泣きながら後悔する時がすぐやってくるから、何があっても決めておくように。3日後に亡くなっても全然ビックリじゃないから」

とウルサいくらい繰り返した意味を、遺族は「その時」が呆気なくやってきて初めて分かったようだった。

でも後悔先に立たず。

ワタシも相手を凹ませて得意気になるほどガキンチョじゃないので、今更「だから云ったろう」などと抜かすつもりはナイ。ワタシは伝えるべき事を、自分でもしつこいくらい伝えた。聞き手たちがその事実から目を逸らし逃げているうちに事態が急速展開してThe Endを迎えただけ。ワタシには伝えそびれたコトは何もナイから後悔もナイ。つまり「もう終わったこと」だ。そんなふうに呆気なく「もう終わったこと」になってしまうからこそうるさがられそうなくらい云っておいたのだが、事態の深刻さを理解できなかったようだ。今すぐに迫った死を前に物事を誤魔化し先延ばしにするのは、ちっとも優しさなんかじゃあナイ。だが、彼ら彼女らが現実から逃げオロオロするだけで残された貴重な時間を無駄に費やしたことを責められるべきではないとも思う。それが普通の人の限界だろうからだ。

山本の言葉ではないが、子のいない人はいても親のいない人はいない。歳をとると「自分を、子供だった頃から知ってくれている肉親の死」はそれなりにこたえる。自分の歴史の一部が少しずつ失われていくようでもある。ひとは自分で思っているほど自分の子供の頃の事を覚えていないものだ。

今日は一日、叔父の思い出について思いを巡らせ思い出す事にしよう。

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コメント

まずは亡くなられた叔父様のご冥福をお祈りします。

私も過去に似たような体験をいたしましたので書き込みしました。

私の場合は「若造が理屈を捏ねている」と受け取られ、『はいはい、もうそろそろ屁理屈捏ねるのはやめて』といったあしらい方をされました。

実際、事が起こった時に私の言った通りの事態となり、オロオロアワアワと全く動けない烏合の衆を見て溜め息をついたものです。

その時に学習した事は、「理屈っぽい奴らほど、論理的に物事を見て聞いて判断する人の事を『アイツは理屈っぽい』と評価する」という事でした。

投稿: 九太郎 | 2009年11月26日 (木) 12:20

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