やっぱり「愛」ですか?カントク。
今では考えられない話だが(笑)、遙か10年以上前、ワタシには驚くべきコトに女性の部下が居た。
その頃、この本が手元にあればもうちょっとまともな指導ができたように思う。
今頃読んで物凄く納得するところが多いのだが、折角得ても使う機会がナイ。
故に、少し申し訳ない気がする。
2010年現在までに3人のオリンピック/世界選手権メダリストを育成した事で知られる陸上競技監督、小出義雄氏が書いた本。
“濃い”キャラクターを持つ有名人の常として賞賛も批判も特盛りの小出氏だが、ワタシの目には優れた指導者に映る。少なくとも氏のスタンスとして「失敗は俺のせい、うまくいったのは選手の頑張り」がハッキリしているだけでも小出氏を無責任に批判するスカタン連中とは次元が違う。(無責任で無力な「一山いくらのその他大勢」だからこそ、何かしている人を批判できるのだけど。心底努力して何か成し遂げた事がある人間は気安く知ったかぶり他人をこき下ろさないものだ)
人の失敗を呑むのは、やったことがない人間が思っているほど容易ではない。
「しくったのは俺じゃねえ」
の心の声(笑)を抑えるには修行が必要だ。
アテネオリンピックの後、かの高橋尚子選手も小出監督も随分批判の矢面に立たされ、高橋選手は小出監督と道を分かち独自の道を模索して、結果としてうまく行かなかった。
結果だけ見てうだうだいちゃもん付けるのは簡単だからこそ、この人が何を考えどう指導していたのかを知りたいと思った。テレビの前の小出監督像だけ見てごちゃごちゃ御託を述べるんじゃあ、みのもんたもビックリの無責任批判、「ワタシはアホです」と自分で紙に書いて自分の額に貼るに等しい行為だ。
何を考えていたのか、克明に書かれている。
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