チーム マイナス35
Selle SMP strike compositの皮。
以前一個剥いでしまったわけだが、考えてみれば「それでどのくらい軽くなるのか」は計っていなかった。
もともと軽量化しようと思って剥いだわけではなかったので「どのくらい軽量化されるのか」の観点が欠落していたせいである。
軽率であった。
今回、おニュー(シーラカンスも…以下略)のcomposit carbon railからひっ剥がす機会があったので「使用前・使用後」の計測に成功した。
剥がすと大体35g軽くなる。
と考えて貰っていいと思う。
驚くべきコト(?)に、composite carbon railから皮を取っ払うと実測135gくらいに収まってしまう。
皮ありだと実測170gくらいだ。カタログ値からすれば少々以上にフカシが入っているが、そのへんは100% Made in Italyだから仕方ない。カタログスペック180gのタイヤを10本実測で1本たりとも200gを切っていなくても怒ってはいけないのがイタリアンな世界である。
皮を剥がしてしまうとstrike carbonの実測よりもはっきり軽く、strike full carbonの実測と20gくらいしか変わらない数字となる。
- Selle SMP strike full carbonは、サドルの僅か20gほどの軽量化に更に万円単位でプラスできる凄まじいお大尽にしか必要のないサドルであると判明した(笑)
- Selle SMP strikeサドルの“刺繍”は、ASSOS他の高級レーパンの生地を傷めることで知られている。このため日本向けには今でも刺繍ではないプリントモデルが輸入されているくらいだ。プリントよりも刺繍の方が上等だと認識しているはずのイタリア人にとってはしょぼいプリントにしつこい人気があるのが不思議だろう。が、皮を剥がしてしまえばもっとレーパンに優しい。
- 皮を剥がしてしまったstrike compositを使って久しいが、不都合を感じたことはないどころか濡れても傷む場所がないしレーパンに皮の色が移ったりしない(SMPサドルの皮の色は、雨に濡れた後に座ったりするとかなり露骨にレーパンへ移る)し、滑りが抜群によいので高ケイデンス時はむしろ「こっちの方が全然いいじゃん」とさえ感じる。
- 正直な感想として、クッション無しサドルに貼ってある皮は見た目以上にどんな「仕事」をしているのかワタシにはいまいちよく分からない(クッションが入っているサドルなら、クッション材を保持するために必要なのだろうが)。「ケツの位置が決まるから」なんだろうと推定しているが、無くても決まるぞ?と思っている。
見た目はえらいこと安っぽくなるが、サドルって走っている間は見えないし、見た目の高級感で速くなるならダイヤでも付けるよオレは(笑)
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コメント
こんにちは。私はformaに浮気中です。compositのほうが重いですが、ポジションの自由度が高くロングに適していると思います。formaのcarbonベースが出たら同じことをさせて頂く予定です(笑)では、また。
投稿: もけけ | 2010年1月16日 (土) 10:49
私はSanMarcoのRegal愛用なのですが、剥いでみようかなぁ・・・。
といっても剥がし方が分からないけれど(^^;
接着剤を溶かす薬剤が必要っぽいというところまでは察することが出来るのですが。
CinelliのUNICANITORに変えるという考え方の方が現実的かもしれませんね。
投稿: POLA-MIN | 2010年1月16日 (土) 17:06
はじめまして。
こちらでcompositを知ってからずっとcomposit一直線!本当にいいサドルですよね。
>皮は見た目以上にどんな「仕事」をしているのか
サドル自体を紫外線などから保護し、万が一割れた時には破片から下半身を保護する。材質が牛革なのは対摩耗性からではないか…などと考えました。
でもイタリア人のキモチを推し量るなら「革張りした方がオシャレじゃん!」が正解なのかも知れませんね。
投稿: たまごあたま | 2010年1月18日 (月) 18:18
初めまして。
いつも楽しみに読ませてもらっております。
私もSMPのコンポジットカーボンレールを愛用しております。
お聞きしたいのですが、どのようにすれば
こんなにきれいに革を剥がせるのでしょうか?
教えていただければ幸いです。
投稿: まかだま | 2010年2月 3日 (水) 09:45