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2010年4月10日 (土)

サクラサク

12月にアキレス腱を痛めてから100日以上

ずっとLSDしかしてこなかった。
LSDしか「できなかった」のが現実。

痛くて強度なんて上げられたもんじゃない。痛くなかったとしても、見た人間が驚いたほど腫れ上がっていたアキレス腱に大負荷は掛けられない。このトシで致命的故障に発展すれば再起不能すらあり得るだろうからだ。

Sdim7008

足首をテーピングでグルグル巻きにし、代わりにボリュームで勝負する。
光明は、ドイツ トラック競技ナショナルチームの成功。
テーピングも試行錯誤を繰り返すうち段々うまくなり、治療先で「どこかでやって貰ったんですか?」と驚かれるほどになったのは小さいながらも怪我の功名だろう。

1月、LSDで2000km達成。これ以上は無理とも思えた。
しかし2月、1年で一番短い月にして2000km達成し限界を更新。
3月、出だしで調子が良かったものだから「このペースを維持すれば夢の3000kmも行けるんじゃないか?」と思ってしまったのが運の尽きで、完全に「もののはずみ」から3000kmを目指す羽目になる。3月3日に決心するまでは3月に3000kmも走る気など毛頭無かった。やり出すと途中で投げ出したら勿体ない(オヤジなので何回もやり直しが利かない)から雨の日も雪の日も走って走って意地で粘り倒し、最終的に3233km走る。

4月。アキレス腱の痛みと腫れがほぼ消失。

1〜3月で7500km以上LSDで延々、気が遠くなるほど鍛錬を練り続けた成果は、出るなら出るハズだ。

今日、それを試した。
ずっと出来なかったFTP計測テストを実施したところ、きっちり史上最高値を記録。

成果は出た。

100日以上に渡り走行強度はずっと故意に下げ続け、パワーを向上させるためのトレーニングは何にもしていない。

ただひたすら、憑かれた狂人のようにLSDのみをやりつづけただけだ。

強度を上げて質を向上させることが宿命的にできないLSDトレーニングにおいては、量のみが全てを司る。ひたすら走って走って走りまくった。起床は3時に。でなければ3000kmなど達成できないコトが計算すれば明白に出たからだ。自分に「人が爆睡してる間もトレーニングするから強くなるんだろ」と言い聞かせ続ける。寝ないで走るものだから骨格筋は耐えられても内臓への負担が思いの外強かったたらしく、本来LSDの強度で吐くなどあり得ない事だが、3月だけで7、8回は戻した。調子が悪くパワーが上がらない時は時間を増やして量を確保したため1日4時間走行は「調子が良いときだとそのくらいでいける(ノルマを達成する)こともある」程度となり、1日の実走行時間が2日で10時間を超えることもしばしば。一介のオヤジとしては常軌を逸した運動量に「大丈夫か」「やりすぎだ」と苦笑された事は一度や二度ならず。傍目には「メシ食ってる時以外はいつも走っている。真夜中も走ってるから、いつ寝てるのか分からない」のに近い状態となったため精神的平衡が崩れたんじゃないかと思った知人もいたことだろう。これで成果が出なかったらそれこそ発狂しかねなかったところだ。

FTPテストをしたのは何度も走っているコースゆえ、今までの自己最速タイムも分かっている。計時でも平均速度でも自己最速をドカンと更新したのでPowerTapの計測値ドリフトではない。走っている最中も強い強度で走る苦しさ”は変わらないが、その苦しさに耐え抜けるようになる」あのLSDの成果がハッキリ体感できた。前なら絶対息切れするペースで最後まで行けてしまったのが理屈ぬきで全て。3ヶ月以上も「ゆるいトレーニングをひたすら長時間耐える」以外の何もやっていないのに最速タイムを記録しパワーが上がったんだから、文句なしの一言だ。

だが、LSDとは物凄く時間効率が悪いトレーニングだと思う。

LSDに使った膨大な時間を「密度の高い」トレーニングに振り分ければもっと強くなっていた可能性は高いと今でも思う。かけた時間と成果を天秤にかければ「馬鹿馬鹿しすぎて真似する気にもならん」と呆れるのが普通の神経じゃなかろうか。だが愚直で面白くないこのトレーニングが案外性に合っているんだろう。でなければ1ヶ月で3000km以上もやれない。もともとアヤシかったBlogの質もドッと落ち、「いよいよ病膏肓に入った自転車バカ」として社会的評価も随分失ったように思う(苦笑)

才能に恵まれ、その上に努力も既に積み重ねてきて今ある人と同じ事などできはしない。才能がある人は普通に努力すればすんなり成果が出る。凡人にこそ時として普通とは違う違うアプローチが必要だ。

それを得るために何を失うか…
選ぶのはいつだって自分自身だ
気付かなかったなんて通用しない

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コメント

何かを得るためには、代償は不可欠ですね。

自転車でのパフォーマンスを上げたい時は、
好きなように食うことができない、とか、
趣味の一角を完全に削る、とか。

逆に言うと、代償を払ってまで練習をする気概があれば、
必ずしや報われる時が来る。経験則ですが、これまで100%そうなってきてます。

投稿: POLA-MIN | 2010年4月10日 (土) 23:52

お疲れ様です、自分も最近毎日走って山のタイムが上がりました。
でも走行時間は平日2時間未満ですので感服致します。
Mt.富士に出られるそうですね、自分は気付いたら受付終了していたので残念ですが出られません。

よろしかったら富士山のタイムを上げてください、応援しています。

投稿: aj | 2010年4月11日 (日) 19:16

アキレス腱は血流不足になりやすい所だと聞きました
暖かくなって血行が良くなって改善したのでしょうか
心配していましたが痛みがなくなったのなら良かった

投稿: たまごあたま | 2010年4月12日 (月) 20:57

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