ちょっと大人げないんじゃないか?(笑)
EUROBIKE 2010前後に発表されたSRMの新カタログに、新製品がどっちゃり載った。
SRMお馴染みのPCD130/110でない110/110のロードコンパクトが増えたりMTB用ダブルが加わったりと色々目に付いた新製品があるのだけど、マニアックと呼んだらいいのか、いやはや
「SRMも意外と血の気が多いな」
と思ったのが一つある。
ROTOR 3D用のSRM
だ。
ROTORは、ご存知(?)QUARQのCinQo Saturnに、cervelo TestTeamと共に開発初期から協力してきたくらい関係が深い。
当然のようにCinQo SaturnはROTOR 3D用を販売している。
そこに直接ぶつけてきたわけだ。この道では第一人者のSRMが、機能競合ではなく直接競合する製品を。
両者の違いはモロにSRMとCinQo Saturnの違い(過去記事参照されたし)だ。価格的にSRMの不利は避けられないのでCinQo Saturnの客をそんなに喰うことは出来ないと思うが、仮に金銭的なモノを度外視してどちらを選んでもいいと聞かれた場合、ワタシならどちらを選ぶか。
即答でSRM
である。実は。何故ならSRMはなんだかんだでパワーメーターにとって最も大切な「信頼性」を確立しているメーカーだから。CinQo Saturnに信頼性が無いのではなく、SRMは沢山の人に長いこと使われ来た関係で、どのくらい信頼性がありどこがウイークポイントで仮に狂ったらどう直すかまでユーザーサイドで知れ渡っているのがとてつもなくデカい。SRMのユーザーになることとは、これらの知的共有財産も引き継げる事を意味するのだ。PowerTapだってそう。だが、CinQo Saturnにはその蓄積がまだまだ少ない。ワタシの場合「SRMの電池を自分で交換出来る」のもでかいが(笑)
パワーメーターの使用開始とは、曖昧さを排除し己を「自転車を走らせるエンジン」として扱うトレーニングを始めることを意味するのであって、高価な珍味喰いではない。が、CinQo Saturnのユーザーの意外な割合が「2台目以降のパワーメーターとして買った」人のハズだ。この世界ではまだ幾分珍味扱いなのである。あるが、そも「ROTOR 3Dでパワーメーターを使いたい人」自体が随分なニッチ市場だ。そこに「我々がホンモノを提供しましょう」と第一人者が突然やってきた。なんだかなぁ。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント