組むパートナーの選択は大事だよね
POLARとLOOKが共同で、LOOK KEOペダルベースのパワーメーターを発売することをEUROBIKE 2010において発表した。
こりゃまた随分な「踏み絵」だな。
と思った。
何故なら、相変わらずPOLARは意固地になってANT+Sportに対応しない。
つまりこのシステムはPOLARのサイクルコンピューターでしか使えない。
対するANT+Sport規格はオープンの強みがモロに出て日に日に対応機器が増え、好みによって「CycleOps Joule 2.0でSRMを使う」ような使い方もできる(Jouleは「表示項目を好きにカスタマイズ出来る」「作動が安定している」「軽い」「ANT+Sportデバイスのハンドリングが物凄く簡単」「MicroSDにほとんど無尽蔵にログを貯められる」等の長所があり、この組み合わせは無意味ではない)。PowerTapをGarmin Edge 800で使うことも。
この、POLARが遂に出すマヤカシではないパワーメーター(マヤカシは前からしつこく売ってきた)は、POLARがPOLARユーザーに改めて問う踏み絵だ。
これからもPOLAR「だけ」を買い続けるのか、否か。
ワタシはPOLAR社のこのへんの「POLARだけ儲かれば世界が滅んでも一切構わない」ような嫌らしさに辟易としPOLARを使うのを一切ヤメて2年くらい経つ。LOOKはこのパワーペダルに構想ウン年だったそうだが、エレキ系で大変苦戦し開発は暗礁に乗り上げていたらしい。それでPOLARと組んで完成に漕ぎ着けたわけだが、全く個人的な感想では
LOOKは組む相手間違えたんじゃないのか。
ウソのように安く売り出すことに成功すればまた話は別だろうが、それは厳しかろう。
儲けを考えず他に売り込みたいもっと高価な製品の客寄せとして使うには、LOOK側に「この商品単体では儲けを考えず、この商品が売れることの相乗効果で売りたいもっと高価な製品」が存在しない。いやむしろLOOKにとってはコレがハイエンドのフラッグシップ製品になるわけだから、安く売る道理がない。CannondaleのSRM付き完車が割安であるようなワケには行かないだろう。
確かにPOLARはデザイン的に洗練されたバグの少ない製品を出す。
が、ユーザーの無知につけ込むような商売をすました顔して平気でやる。POLARを信じているうちは気が付かないが、視野が広がるとそのあざとい商売に気付き、その香水臭さに辟易とする。
「ANT+Sport対応パワーペダル」か「POLARしか対応しないパワーペダル」か、LOOKが出すとしてどちらが売れるか、討論する余地すらないと思うんだけど。
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コメント
以前Interbikeで発表され貴ブログでも取り上げられたVectorというパワーメーターにて
LOOKのペダルが利用出来るようになる可能性が極めて低くなりましたね…。
投稿: PORA-MIN | 2010年9月21日 (火) 13:01