隣に並んだ原付のヘッドライトが切れているのかと思った
LIGHT & MOTION社のSeca 900を買った。
Seca 1400が発売されたのを受けて叩き売りされていた在庫処分である。
それまでは、直でワタシを見たことがある人のうち一部はご存知のように、CATEYEのトリプルショットを使っていた。
湯水のようにお金を使っていいなら、Lupinのようにまだ上のハイエンド商品を出しているメーカーもある。が、価格と性能を天秤に掛けたギリギリ上限がLIGHT & MOTIONのSecaシリーズであると思う。
日照時間が日に日に減るのを実感する昨今、早朝練習にはライト必須となってきた。
7月初旬までは4時だともう安全のために点灯しているだけで点けなくても路面は見えるほど明るかったものが、最近は4時40分くらいにならないと「夜」丸出し。ライト無しの走行は道交法違反ウンヌンを抜きにしても単なる自殺行為だ。
トリプルショットは、ライトそのものの性能としては「悪い」わけではない。
国産の自転車用ライトとして現状これ以上は望めないかなと思うくらいのものを有している。
実際どしどし使ってきたのでバッテリーの「もち」が悪くなってきた。
そこでそろそろバッテリーユニットをreplaceするのか否か、の決断を迫られる。
そうなると、決して安くはない対価を払って、ライトとしては及第点でも「装着のしやすさや充電のしやすさの点において『優れている』とは、賄賂を貰っても評価し難い」このライトのバッテリーを再度購入するのか?と考えた。
この選択肢(トリプルショットのバッテリー再購入)はナイな、と。
そこでSeca 900購入と相成った。
面白いことに、光束が1.5倍強にも増量しているSeca 1400だが点灯時間は増えも減りもしていない。使うバッテリーが同じなのにだ。どうやらSeca 900と同じワット数でより高効率なLEDを採用したのがキモのようで、筐体外観等は一切同じ。
技術の進歩は大したものだと思う。
高出力LEDは有数の「技術がカネに直結する分野」だけに、世界中で技術者が智恵を絞りに絞って改良に取り組んでいるのだろう。
さて、旧型になってしまったSeca 900だが、それでも明るさは抜群。2時間半しかもたないバーストモードだと原付のヘッドライトを完全に凌駕し1000ccクラスの自動二輪車のHIDヘッドライトと勝負できるくらい明るい。しかも配光パターンも自転車用としてよく考えられていて、全然関係ないところを照らしたりしない。この配光パターンの的確さも体感の明るさにかなり貢献していると思う。CATEYEのトリプルショットは明らかに関係ないところへも光が散ってしまっていて、本来の機械的明るさと使っての明るさに無駄な差がある。
Secaシリーズは光量が3段階選べること、気が付かない人にはピンと来ないかも知れないが「大変明るい点滅モード」があることも大変有り難い。ワタシはあまり交通状況がよくない道を走るとき自動二輪車よろしく昼間もライトオンして走ることがちょくちょくある。このような「ポジションランプ」用途には点滅モードで充分、もしくは点灯より点滅の方が効果的かも知れないと思っている。が、点滅モードを備えたライトのほとんどは点灯時に前照灯としての能力を事実上有していないショボ光量のものがほとんどだった。Seca 900はライトとして一級品だし、その明るさで点滅するから点滅モードを使用したポジションランプとして桁違いにパワフルだ。Secaシリーズの点滅モードは100時間以上使えるのもよい。つまり「点滅モードで使った時間が点灯時間に及ぼすマイナス」がほとんどない。
脱着の手間もCATEYEトリプルショットより圧倒的に簡単で早い。
「伊達に高くないな」
と思った。びっくりするような安価で手に入れたが、現役当時普通に買えば500ドルオーバーの商品だったのだから、ある意味良くできていて当然か。
Seca 1400の方が新商品だけあって2番目の光量でも700lumenとかなり明るく、そして2番目の光量なので使用時間が当然長い事を考えると性能重視の人にいまさらSeca 900の選択肢はないだろうが、長時間の夜間レースに出るわけではないワタシにとっては今のところ充分な性能かなと思っている。Seca 900がダメになる頃には更なる高性能な次世代ライトが出ていることだろう。
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コメント
こんばんは。
900は4セルで2.5時間で、1400は6セルで2.5時間です。
900で1400とバッテリー同じなのはULTRAの方でMaxモードで3.5時間のはずですよ。
投稿: bamse | 2011年2月27日 (日) 00:07