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2010年9月 7日 (火)

Shack will end

プロツアーチームRadioShackが2011年でチーム終了・解散となる可能性極めて大

誰が見ても、Lance ArmstrongがLe Tour de Franceで最後の8勝目を挙げるため結成してそのためのメンバーを集めたチームであるRadioShack

その肝心のArmstrongが2010年のツールであのようにぶざまに敗退しそのままロードレースシーンから引退することも濃厚(仮に現役継続したとしてもツール8勝目のチャンスはもうさすがに無いだろう)な今、チームとしての見せ場を全く作ることが出来ずに2010シーズンを終えられてしまったRadioShack側としてはスポンサードを2012年以降も再継続する意味が全く失せてしまっている。RadioShackのスポンサードが発表されたときも、RadioShack側のプレスリリースとしては「Armstrongの精神に…云々」が謳われていた。良くも悪くもArmstrongのお陰でスポンサーからお金を引き出すことに成功し成立したチームなのだ。その大黒柱を失えば瓦解するのは時間の問題で、瓦解するしないは議論の対象ですらない。

Armstrong側の皮算用としては、2010年のツールであわよくばツール優勝若しくは最低でも表彰台に登って引退の花道とし、2012年はLIVESTRONGキャンペーン的なレース出場(勝ち負けよりも、より多くアピールをできるような)で行くつもりだったと思われるが、それがどうなるかも分からない。この「ボス」は、もう自分がプロトンのキングではなくオールドタイマーであることを思い知った2010シーズンだったことだろう。世代交代は常に追う側に圧倒的に有利に働くから、これはもう誰であろうとどうしようもない。

TREKがSchleck兄弟の新チームをサポートすることを決定したのも、RadioShackが終焉へのカウントダウンを刻んでいるコトを自明の理とした選択だろう。そうでなくてもArmstrongが引退すればTREKの売り上げに響くのは必至で、TREKは新しい売り文句を必要としているからだ。Armstrong自身TREKの大株主なので、Businesslikeかつ「これから」に即した戦略的決断が行われたものと思われる。

必勝態勢で臨むArmstrongの姿勢は、当然多額の資金を必要とする。それゆえ実績を残せなければ即座にチームの存亡問題に発展する。彼は2010年賭に出て負けたのだからツケを払うのは仕方ないことだ。10年続くチームでない事は結成時から見え見えだったが、余りにも早いカウントダウン開始だったなと溜息である。

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» フミよ、どこへ行く [富士ヒルクライム挑戦記]
http://www.cyclowired.jp/?q=node/415272010年のツール・ド・フランスでは度重なる落車などで、さっぱり「過去の人」と化してしまったランス・アームストロング。LIVESTRONG MODERATELY.さんの記事にも載ってたが、所属するレディオシャックが結成2年で幕引きなんだそうです。まぁランス・アームストロングのために作られたチームであって、その張本人が引退するとあれば、仕方ないが、気になるのは、移籍してきたメンバーですよね。特にフミはどうなっちゃうのかと。なん... [続きを読む]

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