「G型トラクター13台求む」
「…おお、引き受けてくださるか!ゴル…いやMr.トウゴウ!」
2011年の作業その1
BontragerのRace XXX Liteを完バラしてPowerTapホイールに変身させる。
尚ワタシのホイールではない。
ホイール組みは組めば組むほど上手くなるので、面白そうだと思う組み合わせなら出来る限り引き受けている。以前も書いたが、距離の行ったファクトリーコンプリートを完バラしてまた同じに組み直すコトもちょくちょくある。
元通りの完バラ組み直しは一見つまらない作業に思えるが、バラすと総重量のベールに覆われていたリム単体他各パーツの「本当の重さ」が白日の下に明らかになるのが面白くて、むしろ喜んで引き受けている。これはもう元と同じ精度以上で組める人間だけの特権だ。持ち主のラフな扱いとか間違ったメンテで性能の落ちたホイールを、必要ならパーツも交換し、新品当時以上の精度に組み上げる。その完成した瞬間がたまらなくイイ。
今回の依頼詳細はワタシの個人的好みからするとまだ性能を上げる余地があり、それが少々食い足りない部分となっている。例えばSAPIMの新作「SUPERSPOKE」を使ってみるとか。が、誰もが思い通りに理想を追求できる環境で生きているわけではないし、自分のじゃないから口出しはほとほどに、だ(笑)。そして、たとえいま三次元で可能な最高ではなくても、今持っているPowerTapホイールとXXX Liteを、共に故障したわけでもないのに完バラして組み合わせ1つのホイールにしてしまう計画なのだから、普通の感覚で見れば十分に「うわー…。何だか勿体ないような…」話だ。なんせこの計算は1+1=1なのだから。パーフェクトではないにしろ十分な覚悟は伝わってくる。
ヤル気のある人は好きだ。
乗り手のパワーと体重に応じて組むとか、そんなのはファクトリーコンプリートにはできない。特定のホイールに最適化されたパーツで作り上げるのは、普通の手組にはできない。ファクトリーコンプリートをわざわざ組み直すなら、それを両立したモノでなければ意味がない。
両立してみせようではないか。
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