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2011年3月 9日 (水)

Contador Rising

無罪放免(いちおう)されたばかりのAlberto ContadorがVuelta Ciclistica a la Region di Murciaで復活勝利を挙げた。

山岳ステージと個人TTの両方で勝つ、強いときのContadorの勝ち方だ。

いわゆる「完勝」ですな。

個人TTのフォームを見て正直驚きを禁じ得なかった。

「これは現行ルール内で最も完璧なフォームの一つではないか」

と思えるほど完成されていてスキがなかったからだ。2009年あたりから個人TTがグングン強くなっていたContadorだが、個人TTに最も造詣が深い監督の一人であるBjarne Riisとの二人三脚でますます強くなった感じだ。これはもうFabian Cancellaraくらいしか匹敵できまい。規格外のパワーで押し切る(全盛期のArmstrongのような)のとは違う、合理的で空気抵抗の少ないフォームで軽く高出力な選手が走るわけだからそりゃ速いわ。

2011年のツールではゴージャスな陣容から波状攻撃を仕掛けるであろうLEOPARD TREKだが、Schleckはよほど個人TTに入念な準備をしないとケチョンケチョン(死語)に返り討ち喰らうんじゃないか?

Contador用に小さく作ったShivや、GIROのプロトタイプヘルメット「LAX」も彼のフォームに完全にマッチしていて、速い選手がフィットした機材を使う、機材スポーツの理想型の一つが出来上がった時だけ出るオーラが漂っている。なお恥ずかしながら今頃気付いたのだが、LAXは5つくらいのパーツで出来上がっているようだ。それゆえArmstrong用とContador用もパーツ変更で対応できるのだろう。

しかしそうなると市販化は逆に難しいか?

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コメント

本当だ、オーラ出てますねぇ…!

投稿: yuwskey | 2011年3月 9日 (水) 12:11

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