また一つ名作が消える。OVAL Concepts R950
本日の計測
OVAL ConceptsのR950 OS(31.8mmクランプ)
カタログ値(26mmクランプ) 180g
実測値 180.8g
その誤差、1%未満どころか約0.4%だ。まさに誤差レベル。
軽量パーツ専業メーカーではないのにこの値は凄いなと思った。
なんせ、軽量パーツ専業メーカーSchmolkeのあのクソ高いSLに比べて実測で10gくらいしか変わらないのだ!
だいたい、重さで不利な筈のメガサイズクランプで26mmクランプバージョンのカタログ値に対し0.4%オーバーって、ちょっとできんよ。しかも、知ってる人は知ってる通り、R950は最近流行りのコンパクトじゃなくてドロップが150mmある、かなり“本気のドロップハンドル”だ。「ケッ。右も左も軟弱にコンパクト、シャローかよ。ガツンと低い姿勢が取れる気合い入ったハンドルは古くてクソ重いのしかねえのか!」とお嘆きの本格派最後の砦と評してもいい。なぜならコイツ、重くない割に意表をついてガッチリしているのも長所なのだ。急激なカーブを描く部分がないせいで応力的弱点がないからか?と想像しているのだが。
だが、この「本気のドロップハンドルの生き残り」も、大幅縮小された2011OVALラインナップからは消える。
「こんなメーカーでも」なのか「こんなメーカーだから」なのか、OVAL Conceptsはいま相当左前なのだけど、いちファンとして、いつか再興してくれる日を待ってるぜ。
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コメント
OVALもですか・・・
というのも先日MTBですがカナダのRace Faceが倒産と聞きました。
90年代のCNCアルミ製品は未だに心をわくわくさせてくれるエロい絶品ばかりでしたが・・・
Litespeedのカーボンといい、時代の流れなんですよね。
投稿: tm2 | 2011年3月29日 (火) 06:23
あ、それ私の愛用ハンドル。
2007年から使いはじめてちょいちょい浮気しているけど現在も使用中。一応三つ持っているけど、在庫集めようかな。。ちなみに私の420mm幅は200g台にぎりぎり乗っているくらいの重量でした。軽量の割にはしっかりした剛性感であるのは同感です。
投稿: RoppongiExpress | 2011年3月29日 (火) 08:24
tm2さん、OVALは実質買収されてどうなるかなと思ってましたが、昨年12月書いた通りラインナップがごっそり縮小です。Race Faceの廃業も海外では結構ニュースになってますね。わりと最近まで新製品も出してましたが。
RoppongiExpressさん、まいどです。
Blog拝見してますと以前OVALのR950と具体的に書いておられたコトもありますし、その後も写真で「それとしか思えないカーブのハンドル」がしょっちゅう登場してますね。R950はちょっと独特の曲線してますので、ユーザーでもあるワタシが見ればすぐ「これR950じゃないかな?」と判定できました。プロでも意外なくらいユーザー多かったハンドルなのに残念なことになりました。ワタシもなんだかんだで26mmクランプと31.8mmクランプの2本持ってます。こいつ、気に入ると似たハンドルが他になかなかないのは良いのか困ったものなのか…。
投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2011年3月29日 (火) 15:37
ドロップ量とリーチ量、調べました。
結果、ベターな各社ではドロップが145mmでリーチが90mm以上は見付けられず。
(私くらいの小ささ[身長155cm]ならドロップ135mm、リーチ85mmのBontrager VRでも必要以上に深いのですが…)
重さ以外のスペックで迫れるのはNewton Deepくらいでしょうか。しかしスペックで迫れてもベンドが気に入らねばなぁ…。あとやっぱり重さも気にしたい……。
これはもう、地道ながら本気になっているらしいGDRに期待(リクエスト)するしかないかもしれません。
投稿: yuwskey | 2011年3月30日 (水) 13:55
2010おきなわ50km
2011おきなわ100km
勝ったときに使用していたのはこのハンドルです
今も現役で使っていますが、HPから消えた時に5本ほど買いました
極端な前傾ポジションで走っているので、リーチ・ドロップとも稼げるこのハンドルは重宝しています
いや、このハンドル以外使えません
投稿: lightweight_eps | 2011年3月31日 (木) 08:24
yuwskeyさんまいどです。
GDRのハンドルはワタシも期待してます。なんせ「カーボンパイプを作るプロ中のプロ」が、このたび曲がったパイプを作る(笑)わけですから、何か違う輝きを見せてくれたら面白いなあと。
それとGDRはステムがかなりヘンテコなカタチで物凄く個性的です、このへんは「自転車の常識」から作られたモノとは違う「カーボン製品製作のプロの観点」から出来たカタチだと思いますので、商品化が楽しみです。外観だけの想像では「ねじれ方向のたわみは徹底排除し、上下方向のたわみはあえて残した」ようなデザインに見えますが。
lightweight_epsさんまいどです。
5本は凄い(笑)
でもその気持ち、とってもよく分かります。代わりがすぐ現れるとは考えにくく、それどころか今後絶滅に向かう種としか思えない。
R950、誰にでも合うワケじゃあナイと思います。いやむしろこれだけコンパクト、ショートが流行り各メーカーが「どれだけ急カーブに曲げられるか競争」をしているように見えるご時世を考えると、合わない人の方が多数派でしょう。
「じゃあ低い姿勢を取れるハンドルはローテクで重いヤツ以外無くなっていいのか?」ですねえ。
投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2011年3月31日 (木) 11:01