FIRECRESTインスパイア
EDGE CompositesあらためENVE Compositesが、一気に“ZIPP FIRECRESTインスパイア”(笑)ホイール群を用意してきた。
“Smart ENVE System”
である。
前後でハイトとリム幅(スポーク数もだけど)が異なる、完全前後異形リムを持つ、ファクトリーコンプリートのみの発売。ハブはDTだ。
3.4
6.7
8.9
の三種類が用意され、2011年6月に発売予定の「6.7」が最初に世に出る。数字は大凡の前後リムハイトを表し、全て「前輪の方がリム幅太く、ハイト低め」のペアとなる。スポーク数は今のところ全てF20/R24。
大本営発表風味を感じられる結果ではあるが他社比較風洞実験の結果や、リム重量も既に全て公表されているなどかなりオープンな姿勢。
刺激的なスペックの軽量リムで話題をさらったEDGE Composites初期から、ブレーキング時の熱耐性の低さが指摘された事に対応してのランニングマイナーチェンジをする度にリムが重くなり販売で苦戦し始めラインナップも微縮小された中期、ENVE Compositesへの心機一転改名を経て今度はエアロ重視へ路線転換だ。
別にENVE Compositesでなくても、いまカーボンリム作ってメシくってるなら「ZIPP FIRECRESTがあれだけ大いに話題をさらったのに黙っちゃいられない」のは普通の神経だとは思う。8.9は85mm、95mmの相当なディープで、大本営発表的風洞実験では当然のようにZIPP 808 FIRECRESTを凌ぐ数値を叩き出した。FIRECRESTと異なり、前述の通り前後で違うリム高さ/幅にしてきた(最大幅は全モデル共通のF26mm/R24mm)ところであるとか、面白い創意ポイントがある。
全モデル「いまどきのフルカーボンチューブラーリムにしては重いんじゃねえの?」と思えなくもないが、今のところ見つからない値段(どこかでスクープされているのかな?)も含め興味深い存在だと思う。
ZIPP&HED.連合からFIRECREST/C2の特許侵害で訴えられなきゃいいけど。
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