Oh, Basso!
Ivan Bassoが調子悪い。
終わったばかりのCriterium du Dauphine 2011は、2010年のLe Tour de Franceでいいいところを見せられず「今年こそは!」と期するものがあったBradley Wigginsが総合優勝し、同じく総合を狙いに来ているCadel EvansとAleksandr Vinokourovで総合ワンツースリーとなった。
あれ?Bassoは?出てたよね??
そんなCriterium du Dauphineだった。
第3ステージの個人タイムトライアル。これは2011年のLe Tour de Franceの個人タイムトライアルと全く同じコース。
知っている人は知っている通り、この「全く同じコース」は驚くに値しない「毎度お馴染み」で、同じASOが主催するレースならではのステージ構成。ぶっちゃけLe Tour de Franceの総合を本気で狙うような選手にとってCriterium du Dauphineに出走する意味は「その年のLe Tour de Franceと全く同じコースのステージがあり、しかも同じようなメンツで競う」これ以上ない、実戦さながらの事前トレーニングだからだ。チギって好調をアピールするもよし、ダメダメな成績のBluffをカマしてLe Tour de France本番でいきなり化けるのも、無駄な戦法のような気もするがアリだろう。
そのタイムトライアルで、
- ステージ優勝こそできなかったが良いタイムを叩き出してステージ2位で総合トップを奪い、そのまま守って総合優勝したのがWiggins。
- まあまあのタイムで総合2位に上昇し、そのまま2位で終わったのがEvans。
- それまでトップだったがイマイチ遅れてしまい3位に落ちて、そのまま3位だったのVinokourov。
だった。なおステージ優勝はドイツ期待のTTスペシャリストTony Martinである。
Basso
…なんと順位3桁の135位!!あのBassoが!?マジかオイ!!のひどい成績に終わって、その後も良いところを見せられず、完全沈没のCriterium du Dauphineで終わってしまった。
なんせTTが全然得意じゃない新城幸也選手が同じこの第3ステージ143位でタイムもBassoとほとんど同じ。BassoはGiro d'Italia 2011を欠場してまでLe Tour de France 2011の総合優勝を狙うための調整をしているのだが、ちょっと調子が上がるのが遅すぎやしないだろうか?走っている表情とか見ても“抜いた”から遅かったとは到底見えない。新城選手の方がよっぽど腹八分目の「オレどうせ今日ここでマジ全力出したって意味ねえし。んな事より無難にゴールして明日に脚残さなきゃ」な感じで走っていた。が、Bassoはかなり必死の形相だった。うーん…。
ここまでSchleck兄弟もイマイチ調子上がってない(現在開催中のTOUR DE SUISSE 2011でどんな走りを見せるかは注目だ)し、このままContadorが無事Le Tour de France出走を果たしたら連覇間違いなしじゃないか?Evansの調子は悪くないが、EvansとContadorが競っていた頃に比べContadorは進境著しいのにEvansはもう伸びしろがなかった感じで、いまガチ勝負して勝つ地力はないように見える。去年は散々だったWigginsは、やっぱり「期するもの」を感じさせる。3位に入った時の輝きを取り戻せば面白いところに行くだろう。
で、Basso。
頼むぜオイ。とりあえず、Le Tour de Franceでも完全沈没は勘弁してくれ。
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