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2012年1月 2日 (月)

大は小を兼ねない

2011年の積み残し課題一つ

SCOTT FOILについての質問を頂いていたのだが、今のところ答えは一閃憂い無し。

「乗ったことがないので答えようがありません」

FOILはエアロエアロしてないのがむしろ長所に見える。ほどほどなバランス点を見つけた感じ。それ以上は謎。

自分で買うならcervelo S5
空力への徹底度でFOILより明らかに上に見える。
しかしヘッドチューブが長すぎて落第。
54でヘッドチューブ154mmもあってエアロロードの筈なのに数年前のエアロ無視なフレームより上体が起きるとか、何のブラックジョーク?

そうでなくてもハンドルはコンパクトとかショートばっかり増えてガッチリと深い姿勢を取れるものがどんどん絶滅していく一方で、ステムも水平のさえ選択肢がほとんどなくなりマイナスのモノに至ってはクソ重い安物を除けば片手に余るくらいしか作られなくなったのに、フレームでも姿勢を起こしてどーすんだ。実は業界で何か闇協定でもあるわけ?

S5に乗ってるプロを見ても、エラいこと長いステムを使っている選手が目に付く。これはもう「普通に適正サイズを選ぶとヘッドチューブが長すぎるのでわざと小さいフレームに乗ってステムをビヨ〜ンと伸ばしサドルをぐっと後ろに引くほかない」のだろうさ。だが、故意にフレームサイズを小さくするなど本来はナンセンスな話で、身長190cmくらいある人間がLサイズのところをMサイズにするなら弊害らしい弊害はないが、それ以下だとフォークが“寝て”しまうためハンドリングが変わるとかシートチューブが起きたりするとかメーカーによってはリアセンターが詰まってこれもフレームの性格が変わる(cerveloの場合は全サイズリアセンター同じだが)とか、色々なところにしわ寄せが来るのだ。せこい話では、ホイールベースが縮まると脚を止めた時の速度減衰率まで上がる。ワタシは日本人のほとんどは大人しく650c乗ってろ説は結構正しいと思うのだよ。

cerveloのGeometryの前から変わらない欠点「長身かつ凄いスタイルの持ち主でなければ適合サイズが存在しない」は「全然直らない」どころか、S5でS2(S3)よりも更にヘッドチューブ伸ばしてやんの!どうなってるんだよ一体。カナダにはスーパーモデルのような長身足長自転車乗りしか居ないのか??これだけヘッドチューブが長いなら、もはやSCOTT PLASMA 3のようにヘッドチューブにステムがめり込む設計で然るべき(LOOKがMTBで既にそのようなフレームを作り始めたが…)だろ。その方が空力もいいんだから。

FOILは少しだけマシなのだ、この辺。ただしスペック上の数字(FOILの54相当サイズはヘッドチューブ長140mm)よりも両者の実質差は少ない筈。S5は薄っぺらくてスタックハイトの小さいヘッドパーツを使っているからだ。

ワタシなんぞ上腕が長め(≒姿勢が起きてしまい易い)なので、フレーム選びは背がそんなに低いわけではないのに存外苦労する。ペダルでVISTA MAGIC Xなんぞ使っている加減で普通のペダルを使っていた場合に比べてサドル高が2cmほど下がる(≒姿勢が起きる)のもそれに拍車を掛ける。かつてV2 BOOMERANGにERGOSTEM噛ませて飽きるほどポジションを研究したら、TTフレームなどヘッドチューブ長が3〜4cmでないと、普通のステムと普通のエアロバーを使って背中を水平にすることはできない笑激の結果になってしまった。Cadel Evansがかつて乗ったスペシャルマシーン、アレの意味はワタシには非常によく分かる。もしS5を買うとしたらヘッドチューブで選ぶとサイズ48になってしまう!のである。これはもうサイズ間違いにしか見えない!ワタシが店員なら百発百中で「お客様、それはいくらなんでも…」と諫める仕儀だ(笑)

でも本当なのだ。かつてTIME RXR ULTEAMに試乗した時も、明らかに一番しっくり来たのがXXSで、S(54相当)だとハンドルの無用な高さが気になった。これがヘッドチューブ149mm。S5はもっと高くなるわけだ。冗談じゃない。

そんなわけで、2012年も新ロードフレーム導入は金の有無以前に今のところナイ。

もっとも「ああ、新車が欲しい…」と心惑わす要素がないので、心静かでいられるぶん有り難かったりするのだけど。そうでなければe・MOTIONなど買ってないしナ。

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コメント

サーベロS5はカタログ写真を見ただけで「なんか不自然じゃない?」と思うレベルのヘッドチューブの長さですね。
東洋人に合わないのはともかく、西洋人やプロにもイマイチ合わない造りなのは誰に向けて設計しているのかわけがわからなすぎて怖いです。

投稿: ももい | 2012年1月 2日 (月) 00:45

最近のは本当にヘッドチューブが長いですよね…。
エアロなフレームに乗り換えたって、乗ってる人自信がエアロなポジションをとれないのでスポイルされてしまうというのに。

ヘッド周りの剛性確保と楽なポジションで乗ることがトレンドのようなので、フレームやステムを開発している会社もそれに乗りたいのでしょうが、スパルタンなポジションで乗りたい人も居るってことをフレームやステムを開発している会社は知るべきであり、同時に私達も積極的にリクエストしていくべきなんでしょうね。

(余談ですが、このブログでも紹介されたRitcheyのC260も発表時にはスパルタン用の67°も出るという話だったのに結局楽ポジ用の84°しか出なかったのが個人的には凄く残念でした…)

投稿: yuwskey | 2012年1月 2日 (月) 04:59

初めてコメントさせて頂きます。
ヘッドチューブ長の件ですが、私もcerveloのs5が気になっており、いろいろ調べました。東商会ではなく本家のHPにはフォークが6mm短くなっている分だけヘッドチューブ長が6mm長くなっていると説明がありました。(同じサイズなら、Rシリーズと同じポジションになる様です。)

いつもトレーニング内容や情報の早さ等、参考に(楽しみに)させて頂いていますので、これからも宜しくお願いします。失礼しました。

投稿: 18 | 2012年1月 2日 (月) 14:55

最近のサーベロのヘッドチューブが長いのは確信犯のようです。

Gérard Vroomenが以前個人のブログに書いていましたが、肘が伸びてしまうような低すぎるハンドルポジションはバイクコントロール、
出力、空力においてマイナスで、肘から先が水平になるようなポジションが理想だと言っています。

なので、近年下がりすぎているハンドルポジションを正すべく、新しくリリースするバイクはヘッドチューブを長めにしているそうです。

投稿: 竹 | 2012年1月 3日 (火) 18:10

お礼が遅くなり申し訳ございません。質問に答えていただきありがとうございます。
SCOTTがFoilに盛り込んだ「ほどほどのバランス点」の正体が気になります。例えば路面傾斜が変化する状況では
最大公約数的に高い効果を生むものなのか、それともエアロ効果が少なく単なるコンセプト倒れなのか。

ちなみに、あら探しで申し訳ないのですが、Foilのヘッドセットは実はここまで低くできる構造です。
http://university.tri-sports.com/wp-content/uploads/2011/06/foil10.jpg
背が低い私にはヘッドチューブが短いフレームが貴重なのでこんなフレームが増えると嬉しいです。

投稿: 呑っち | 2012年1月 8日 (日) 00:01

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