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2012年1月 5日 (木)

近道は裏切る(本当に近道があったら誰でも通るってば)

尊敬する“Roppongi Express”高岡氏は早くも新春一発目のレースで優勝を飾られたそうな。(しかも前年と同じレースを連覇)
いやはや、おめでとうございます。

年齢も基礎体力も随分違うワタシがこのように勝つトレーニングの仕方とかそれに対応できる下地の肉体とかある人と同じことやろうとしても同じにはならないし出来ないわけで、地道に行くしかないわな、と(笑)

ヤルことは相変わらず一緒。

  1. 60分出力(60MP、FTP)の測定。くれぐれもウォームアップは十分に、だ。60分全力で走れないレベルの人は20分出力(20MP)を計ってその95%とする。
  2. 測定された出力の55%以上75%以下で1日4時間以上、週35時間以上ひたすら走る。(=LSD
  3. 4週間毎に1をやり直す。
  4. 疑うな止まるな文句言うな。御託は地球一周分走ってからだ。

距離による評価方法はユルく走っている人の方が激しくトレーニングを行っている人より見かけ上トレーニングを行っているように見えてしまうので、LSDやるなら地球一周するくらいでないとダメ。基本的には距離ではなく「トレーニングでどれだけエネルギーを使用したか」で評価するのが良いだろう。この評価法はなかなか奥が深くて、ガンガン走るトレーニングは確かに高い時間効率だがLSDも飽和攻撃の如くやり続けるとこれも結構な数字が出せて、案外ガンガン走るよりトータルで上回ってしまったりする。ワタシはこれがLSD理論のバックボーンでもあるんだろうなと思っている。長時間続けられるし毎日やれるから「トータルの運動量」が結局デカくなるのだ。LSDの効果に疑念を挟む人もいるし別に誰が文句付けて否定したってオイラ知ったこっちゃない(これで食ってる学者じゃあないからな)のだけど、このアホくさい単純かつ膨大な繰り返しでFTP(=60MP)毎年確実に上がってるから、これ以上凄い効果がありそうなトレーニング方法が見つかるまでは続ける気だ。左膝がかなりオンボロなので高強度トレーニングを連発できない台所事情も後押しする。我ながら1時間弱のヒルクライムで平均パワー292Wとか、そんな数字出せるようになるなんて昔は思ってなかった。でも出るようになったし、秘密は何もない。ただただLSDやっただけだ。最近このBlogを読み始めた人は「そんな時間あるかクソ暇人が」と思うかも知れないが、時間が余ってるわけじゃなくて異常に早起きしているだけだ。この起床時間と朝よりもむしろ深夜と呼んだ方がいい時間帯から走っている事に関しては誰に話しても呆れられるのだが、超人でもなんでもないワタシで出来るんだからヤル気だけだと思う。いや、むしろ才能に依存しない方法としてここに行き着いたのだ。凡人が才能に左右されることをやったら人生永遠に堂々巡りで終了だ。力も技術もある人がそれを維持するためにやるトレーニングとは根っこが違う。「やればできる」なんて安物の妄想に憑かれてたら何もできない。こっちは駄馬なんだから、相応しい対価(犠牲)を払わず速くなるわけがないのだ。近道は、ない。

ただし、くれぐれもPOLARとかで使用エネルギーを計らないようにしたい。脚を止めている間もエネルギーを使っていることになってしまうような機器で計った数値はフィットネスとしてはよくてもトレーニングの評価軸としては誤差だらけでハナシにならん。それに、何の設定ミスか知らんが心拍計ベースのサイクルコンピューターを使っている人の使用エネルギーを聞いてみると「それ誤差デカすぎて目安にもなりませんぜ」と目が点になるような数字になっている事がある。平地50kmほどを平均時速25km/hでゆるゆると走っただけで2000kcal以上使っている事になったとか、なんの冗談じゃそりゃあ!?と思う。パワーメーター付けて走っている人なら分かるだろうが、本当に平地50kmを走るだけで2000kJの仕事(≒消費カロリー2000kcal)をしようと思ったら、物凄い、ほとんど人外の速度で爆走する必要がある。 計算していないが、たぶん50kmを1時間で走りきってしまう必要がある(もし出来るなら全日本選手権TTで優勝争いできる!)だろう。

心拍数だけで見るトレーニングって、血中乳酸値測定器を併用してヤルんならともかく、結局はフィットネスだ。そして血中乳酸値測定器はランニングコストが半端じゃないので、本当に活用したらすぐパワーメーター買えてしまうのである。

速くなりたいなら、パワーメーターは安い。他の方法の方が高く付く。

実売で20万するホイール持ってるクセにパワーメーター買う金がないとか、冗談キツいぜ。

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コメント

近道を通りたかったら遠回りをした方がいいような世界ですからねぇ。多分、何にしたってそうなんでしょうど。

それからPolar。あれが表示する消費カロリーは仰るようにアテにならない。心拍数も疲労度の目安にしかならない。一時間あたりの推定消費カロリーだけはその日限定ではありますが相対的な運動強度を知るのに便利なように思い昨年秋までは心拍計として使っていたのですが、ベルトを付けるのが面倒臭くなって、それ以降は腕時計として使っています(笑)

丁度SRMが25周年…。そろそろ購入に前向きになってもいいかもしれないと思ったり思わなかったり。

投稿: yuwskey | 2012年1月 5日 (木) 07:15

いつも参考にさせて頂いております。

参考までにお聞きしたいのですが、
PTホイール導入開始時点でFTPはいくらでしたか?
2006年10月の記事ではキリのいい256W、という記事は読ませて頂きました。
平均で2.7%/年の上昇ですか。

私はペーペーなので、2011年に229→246W(ただし30MP)へ7.4%ほど上昇しました。
きっと今年以後は伸び率がガクンと落ちると思います。

LSDによるFTP向上は、故障確率の低さ、継続の容易性という観点から有効なのだと思います。
しかし長時間をLSDのために確保出来ない人には、選択出来ない。
人間不都合なことは、とにかく何か理由をつけて、都合の良い方を正当化したがるのだと思います。
だから私も、もっと強度を上げて短時間で済ませようと言い聞かせて努力していますが、難しいものです。

投稿: ゲキ魂 | 2012年1月 5日 (木) 19:26

ゲキ魂さん、256Wを記録したあと病気>故障でガックリ落ちまして、PowerTapを使い出した頃には223Wになってました。
その当時はかつて256W出せたのがウソみたいだと自分で思いましたね。パワーメーターの数字を見なくても同じコースを走ってタイムが遅くなってましたし。

yuwskeyさんまいどです。
選ぶのはいつだって自分自身で、知らなかったは通用しません。だから自分の意思で選択するのが一番です。

投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2012年1月 6日 (金) 18:23

はじめまして。 勉強させてもらってます。

41のおっさんです。

考えがぶれてない所がカッコいいです。

パワーメーターの事で質問があるのですが 必要性は感じながらも他の物欲に負け
未だに買ってませんが 簡易的でもと思い エリート固定ローラー クロノワイヤレスのW計付きで
参考レベルで見てます。
結構な誤差はあるんだろうなと思っており あてにはしてませんがどれ位の誤差があるのか
ちょっと知りたいところです。 じゃあSRM買えって話ですが・・・
ヒルクラで成績を出したくて真面目?練習をしてたころは67kgで1時間320Wぐらいで
伊吹では56分05sでした。

最近はてんでダメですが・・・

-30Wぐらいかなと勝手に思ってますが。 どの程度だと思われますか?

又聞きレベルの情報でもいいんで知ってたら教えてもらえたらうれしいです。

投稿: レッドベルニャーニャ | 2012年2月18日 (土) 10:34

レッドベルニャーニャ さんはじめまして。
これからもよろしくお願いします。
心配なさらなくてもこのBlog書いてるのも同じ41のおっさんです。

クロノワイヤレスの精度クチコミ情報はGoogleで1分使えば見つかりますが、200w以下のレベルで既に1割マシで出てしまうようですね。この手の誤差は「常に10%マシ」で済まないことがほとんど(仮に、常に10%マシであるなら換算さえすればある意味正確)なので、300wレベルの時にどのくらい誤差があるかはまさに信用できるパワーメーターと突き合わせて調べてみないとわかりませんね。これが結局「中途半端なパワー計ほど“使えない”ものはない」結論を導きます。精度に不安があるので、結局別にちゃんとしたパワー計を用意しないと使い物にならない。じゃあ初めから安心して使えるのを買った方がよくて、中途半端なものを買ったことによる資金ロスの方がよほど問題じゃねえか!と。

パワーメーターは結局校正可能に作ってあるStrain gauge方式のものに止めを刺すのかなあと思います。
誤差があればあるほど加速度的に使用する意義が失せてしまうモノなので。

あとすみませんが半角カタカナは勘弁して下さい。ムチャクチャ読みにくいです。

投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2012年2月20日 (月) 09:22

コメントありがとうございます。

もっともな話ですね。 私が今まで買わなかったのは誤差をそれほど気にしない性格の人間だからでしょう。人によって必要性のレベルは変わってくるんでしょうね。

投稿: レッドベルニャーニャ | 2012年2月20日 (月) 22:21

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