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2012年1月19日 (木)

フルエアロ

cervelo P5の帰趨だが、コメント頂いていた通りになった。

cervelo P5は2種類作られる。

Framesetmain

写真はcervelo P5の“全部入り”バージョン。cervelo公式サイトより

やはりUCIルール非適合のトライアスロン用と、UCIルール適合のものだ。

非適合バージョンは

  1. フロントフォークのブレード前後幅が一見して分かるほど大きい。
  2. 目玉装備の一つであるMAGURA RT8TTが、ノーズコーン(カウル)に隠されている。
  3. フォークの前後幅や造形は、カウルと組み合わせ3T製造の新作エアロバー含め一体化するように設計されている。このため初代SPECIALIZED Shivのノーズコーンのような露骨な後付けモッコリ感はない。
  4. トップチューブ上にも、ボトルケージ等を取り付けるためのボルト穴が2つ造作されている。

UCIルール適合バージョンは

  1. RT8TTが露出している。ノーズコーンなし。
  2. フロントフォークが全く別で、ブレードの最大前後幅が半分くらいしかない。ノーズコーンが付けられるようになっていない。
  3. トップチューブ上のボルト穴が無いように見える。(シール等で塞いであるだけかも知れない)

少なくともこの違いは見て取れた。

フレームそのものにはShiv TRIATHLONほどの決定的違いは見当たらない。今のところの印象では、P5はUCIルール適合バージョンこそが基本で、それに空力アップ用のUCI非適合フォーク、非適合ノーズコーン、非適合エアロバーを足してトライアスロンバージョンを作った感じだ。全く別の専用フレームを用意してしまった、いわば「完全本気のトライアスロン用」であるShiv TRIATHLONとは異なり、cervelo P5は、UCIルールに適合するフレームに空力アップパーツを追加する形である。車で呼ぶところの「フルエアロ」だ。それゆえか付加物を除いたデザインの基本ラインがSCOTTのPLASMA 3TTにかなり似ている。これはパクったのではなく、年々ウルサくなるUCIの基準を満たして空力を追求した場合、とるべき道はいくつもないだけだろう。いま「どれにも似ていないUCIルール適合タイムトライアルフレーム」などほとんどないのが実際だ。

やはりcervelo P5一番の目玉は、RT8TTだな(笑)

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コメント

カバーが無くても空気抵抗が少なくなるようなTT専用、というかP5専用の形になっているような気もしてます。

投稿: yuwskey | 2012年1月19日 (木) 21:06

yuwskeyさん、ご自身でももうお気づきかと思われますが、RT8TTの事でしたらちゃんと汎用のブレーキです。P5にしか使えないものではありません。

投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2012年1月21日 (土) 11:48

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