フルエアロ
やはりUCIルール非適合のトライアスロン用と、UCIルール適合のものだ。
非適合バージョンは
- フロントフォークのブレード前後幅が一見して分かるほど大きい。
- 目玉装備の一つであるMAGURA RT8TTが、ノーズコーン(カウル)に隠されている。
- フォークの前後幅や造形は、カウルと組み合わせ3T製造の新作エアロバー含め一体化するように設計されている。このため初代SPECIALIZED Shivのノーズコーンのような露骨な後付けモッコリ感はない。
- トップチューブ上にも、ボトルケージ等を取り付けるためのボルト穴が2つ造作されている。
UCIルール適合バージョンは
- RT8TTが露出している。ノーズコーンなし。
- フロントフォークが全く別で、ブレードの最大前後幅が半分くらいしかない。ノーズコーンが付けられるようになっていない。
- トップチューブ上のボルト穴が無いように見える。(シール等で塞いであるだけかも知れない)
少なくともこの違いは見て取れた。
フレームそのものにはShiv TRIATHLONほどの決定的違いは見当たらない。今のところの印象では、P5はUCIルール適合バージョンこそが基本で、それに空力アップ用のUCI非適合フォーク、非適合ノーズコーン、非適合エアロバーを足してトライアスロンバージョンを作った感じだ。全く別の専用フレームを用意してしまった、いわば「完全本気のトライアスロン用」であるShiv TRIATHLONとは異なり、cervelo P5は、UCIルールに適合するフレームに空力アップパーツを追加する形である。車で呼ぶところの「フルエアロ」だ。それゆえか付加物を除いたデザインの基本ラインがSCOTTのPLASMA 3TTにかなり似ている。これはパクったのではなく、年々ウルサくなるUCIの基準を満たして空力を追求した場合、とるべき道はいくつもないだけだろう。いま「どれにも似ていないUCIルール適合タイムトライアルフレーム」などほとんどないのが実際だ。
やはりcervelo P5一番の目玉は、RT8TTだな(笑)
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コメント
カバーが無くても空気抵抗が少なくなるようなTT専用、というかP5専用の形になっているような気もしてます。
投稿: yuwskey | 2012年1月19日 (木) 21:06
yuwskeyさん、ご自身でももうお気づきかと思われますが、RT8TTの事でしたらちゃんと汎用のブレーキです。P5にしか使えないものではありません。
投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2012年1月21日 (土) 11:48