A-STEM
「A-STEM」と名付けられたこのステム。先にロードフレームに採用されて然るべき造形に見えて仕方ないのだけど。
ポジション調整範囲と簡便性さえ担保できれば、空力はこの方が断然優れている。
だからCerveloのS5あたりがどうしてこのような方式を採らなかったのか今も不思議だ。
逆にMTBに積極的に採用した理由はデザイン上の差別化(砕いて書けば「カッコつけ」)以外にはイマイチよくわからない。
このような造形にすること自体はそんなに難しいことではなくて、このような造形でポジション調整の簡便性をどう確保するかが問題で、知恵の見せ所だ。軽くならない(ステム周りが)のも弱点として挙げられると思う。サードパーティ製の、イノチ削って軽くしたような製品はこの手のインテグレーテッドシステムには生まれない。メーカー間で統一規格でもできない限り市場が小さすぎて開発資金回収が怪しいからな。1-1/8径のステアリングコラムをクランプする方式のステムには色々問題もあると思うのだけど、競争の場所として機能してそのお陰で切磋琢磨が起きているのは間違いないのだ。同じ土俵で戦う以上、ゴミを高く売れば待っているのは死。
全く同じ系統の造形は今のところSCOTTのTT用フレームPLASMA3くらいしか採用していないのだけど、今後一般的なロードフレームにも採用が進むのかどうか、はたまたもっと画期的な方式が発明されるのか、興味深いところだ。
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コメント
LIVESTRONG 9//26さんこんにちは。
確かに素晴らしい造形ですね。
UCIが軽量規制を見直さない限り空力がどんどん良くなるでしょうね。
にしても何故今までこんなステムが出なかったんでしょう。
投稿: Lightweighter | 2012年2月26日 (日) 10:01
AeroのAですかねぇ。
言わばA-Ergostemみたいなのが出ればポジション調整も簡単に出来るような…。
投稿: yuwskey | 2012年2月27日 (月) 16:08
MTBでもフロントフォーク長がネックでハンドルを下げるに下げられないので開発された物です
デザイン上のカッコつけアイテムでは無いですね
投稿: 尾根川 | 2012年2月27日 (月) 23:12