勝手にTTT批評
Giro d'Italia 2012 STAGE4 チームタイムトライアルについて。
各チームを見てみた。
GARMIN Barracuda(優勝)
あえてあげれば微妙に脇が甘い選手が混じっているが、とにかく全員徹底した姿勢の低さが素晴らしいし、先頭選手の頭の角度とか、明らかに「みっちりトレーニングしてきている」のを感じさせる。見事。全員P5貸与ではないのに勝ったのもさり気なく凄いと思う。よく見るとGIRO Selectorではなくもう少しテールが短いプロトタイプのヘルメットを被っている。
Katyusha(2位)
全員CANYONの最新型フレーム。全員ほどほどに脇が締まっていて姿勢が高い選手もなく、うまくまとめてきた感じ。正直、見た目以上に速かった。
ASTANA(3位)
脇が甘い選手が見当たらず、この点で徹底している。下を向きすぎてエアロヘルメットのテールが空気抵抗を生んでいる場面があったのが惜しい。
SAXO BANK(4位)
同じSPECIALIZED Shiv TTを使用しているASTANAに対し、フォームではむしろ上回る完成度があった。さすがRiis監督か。あと一歩の力が無かった感じ。
ORICA GREEN EDGE(6位)
全員、現役フレームとしては最も低い姿勢を作れるひとつであるPLASMA 3TT使用。姿勢の低さ、脇の絞り具合ともにトップクラスでGARMIN Barracudaと匹敵する。差は走力の差か。
LIQUIGAS Cannondale(7位)
全員SLICE RS使用。姿勢の低さはトップクラスだが、ほとんどの選手がやたら脇が甘かった。
RadioShack NISSAN(8位)
無難にまとまっていたが、僅か姿勢が起き気味の選手がちらほら。
Sky(9位)
ステムとエアロバーをPINARELLO GRAALオリジナルのものからPRO MISSILE EVOに変えた。姿勢が起き過ぎの選手が散見される。これで9位はむしろ走力が高い証拠かも知れない。
BMC(10位)
姿勢の低さはハイレベルだが、脇が甘い選手の方が多かった。本来なら牽引役をやれたはずのフィニーが落車で怪我をしていた上に途中でコースアウトするなど本来の力を出せなかった感じ。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
CANYONの新型フレーム、中々良さそう(デザイン以外はw)に見えますが、LIVESTRONGさんはどう思われますか?
電動専用にしたのもある意味潔いですね。流石に電デュラモデルのみの展開はマーケティング的に厳しいと考えると、こういうフレームが出てこれるのも電アルのお陰でしょうか。しかし安い…
投稿: taa | 2012年5月12日 (土) 18:23
記事には直接関係ありませんが、ジロ関連で。
どうやら、25c・24C程度のチューブラータイヤを使っているチームがいくつかあるようですね。
その写真を見て、以前こちらで「タイヤは太いほうが転がり抵抗が小さい」というような記事を書かれていたことを思い出しました。
やはり、転がり抵抗の軽減が目的なのでしょうかね?
投稿: koji | 2012年5月14日 (月) 01:40
taaさん、よいと思います。BMC TM01とSCOTT PLASMA 3TTのいいとこ取りしたような作りで「後だし」の利をちゃんと活かしてると思います。
kojiさん、転がり抵抗軽減とコーナリンググリップ向上でしょう。対パンクも多少はあると思いますが。
投稿: LIVESTRONG 9//26 | 2012年6月17日 (日) 19:21