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2012年8月27日 (月)

出た感じ

全日本マウンテンサイクリングin乗鞍、無事完走。
事前に予測していた以上のタイムが出せたので、2012年8月時点の実力として文句はない。

皮肉なことに予想していたよりもチカラが出たため、当日翌日とどこも筋肉痛にならない、レースを真剣に走ったとは思えない余力の残しっぷりになったのが唯一残念なポイントであった。

2010年の帰路は疲労困憊のあまりSAで2回寝なければ運転が続けられなかったほど疲れきったのに、今回は帰る途中に1時間でたった6kmしか進まない強烈な事故渋滞に遭遇した中でも全く眠くならなかったなど、お前レース直後のくせして元気すぎだろ!と。コレ死ぬ気で走って出し切ればもっといいタイム出せたね (苦笑)、と。今年は全く結果が出せない低空飛行が続いていたので「もっと出せる自分」を信じきれず、どこかで“完走保険”をかけ一歩ひくような走りをしてしまっていたのだ。

それでも2010年夏の宿題をいまやっと片付けた感じで、開放感が一杯だ。
下品な表現だと二年溜まってた便秘(そんなに溜めたら生命に関わるが)が出た感じ。

2010年と誤差レベルで同タイム(乗鞍の計測方法が一斉スタートのグロスタイムから個々人の完全ネットタイム変化したため、公式タイムではなく実質タイムでは後群からスタートした2010年の方が1分くらい速い)なのだけど、走り方がもう全然違う。2010年は最高ケイデンス120を超え平均ケイデンスでも丁度キリの100rpmを記録したほどブン回して登っていた。それが2012年は最高ケイデンスでさえ100を超えず平均79rpmともはや別人レベルの変わりよう。

2010年の時に感じた

「心臓が口から出そうなくらい苦しいまま走り続けるから空気が薄くなると一気にパワーが下がってくるし、この回転数が必要だとするとリアスプロケットが大きくなりすぎチェーンは長くなりRDもMTB用が必要で車体を軽くでないし、O, Symetricを使う俺にとってはこれ(34T)以上フロントチェーンリングを小さくする事も非常に難しいしでイロイロいっぱいいっぱいの苦しい走法だな」

への対策として2つ考えた

  1. 「もっと回す。平均105rpm」
  2. 「もっとパワフルに踏めるとすれば、リアスプロケットを小さくして軽い自転車を作れるしDi2も導入できる」

のうち、後者を形にしたワケだ。クランク長も1年以上の時間をかけて伸ばした。本当は今年の構成で100rpm回して登れればそれは素晴らしいのだけど、そんな芸当が出来ればチャンピオンに出走してバトルしとる(笑)わけで、できないことを夢想するんじゃなく、目的地は目的地として見据え出来る事をステップアップして行くしかナイ。“飛び級”で速くなった者などいない。最新科学による筋肉の分析では、筋肉は「大きな力を出す」と「速く動く」を同時に向上させることはできない(同時に強く出来たとすればそれは「もともとまるで鍛えていなかっただけ」とか。笑)そうだ。長い目で見てどちらかを選んで強化するのを交互に繰り返して行く事で強くするしかないし、遺伝子レベルで速さと強さのどちらかに適性も存在するそうである。

27Tを使用した時間は僅少で25Tすらそんなに使わなかった(25Tが最大ギアのスプロケットでも特にロスなく普通に走りきれたのは間違いない)のも、かつて非力なギアを高速回転させることでパワーを出していた自分とは思えないほどトルクフルに変身できた。低い回転数でもパワーが出せるようになったプラスの副産物として以前に比べてダンシングを圧倒的に多用できるようになった。平均ケイデンスが一気に下がったのはダンシングしていた時間が大幅に増えたせいでもある。e・MOTIONを導入してからは3本で飽きるほどダンシングしたお陰で蛇行や変な前後上下揺れが劇的に減るなどダンシングすることによるマイナス要素が随分少なくなったこともあり、気安く多用。つづら折れのヘアピンカーブでは多くが避けるコーナー内側をダンシングで一気に登ってしまうルートを第一選択とし、緩やかにコーナリングするのに比べ1コーナーあたり何秒もツメることができた。今年も高地ドリフトの発生そのものを避ける事はできなかったが、それはまあ体質もあるだろうし、根本解消は血液ドーピングでもしない限りムリだと思うが、2010年当時は心肺に偏っていた負荷を回転数を落として筋肉にも分散させた事で、極めて不得意とする標高2000m以上の場所の落ち込み具合は劇的に改善された。

今回のこれはゴールどころか「やっともう一度スタートラインに立てただけ」だと思う。最終的には1時間を切りたいと思っているが、その目標との間にはまだ溝がある。せめて1時間3〜4分で走った事がないと60分未満の走りがどんなものか鮮明に描くのは難しいだろう。いまのワタシに鮮明に描ける走りはせいぜい1時間3〜4分の走りまで。来年は60分未満を狙うとただ口にするのは容易いが、実現するための具体的なメソッドなしには竹槍を手にしてB29を墜とすと吠えているのと同じ。3600セカンズを目指すためのスタートラインにやっと立てただけ。スタートするのはこれからだ。

再び回転数を上げてゆくのか、もっと重いギアを踏めるようにするのか、どちらが自分に向いているのかは無理に頭で考えようとしなくても体が教えてくれる。その声が聞こえるようになったのが、失った2年間の間に得た財産。この声は小さく弱く、本当に真剣に真摯に聞こうと努力しなければ聞こえない。

まだまだこれからだ。ワクワクするぜ。

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