悲劇の名車、LeMond V2 Boomerang
私の愛車。
ツール・ド・フランス3勝のGreg LeMondがレストランで紙ナプキンに描いたスケッチがカタチとなった。
94年のたった1年だけ売られた車体は、今となっては古く重いフルカーボンモノコックである。今の自転車に比して勝っているのは、その特殊形状ゆえの空力性能だけだろう。およそ、総合的な戦闘力で最新鋭のフレームと比べて何とかなるフレームではない。
しかし、変更する予定一切なし。
逆にこのV2 Boomerangで「勝負はライダーが決める」ことを証明したいくらいの気概を持っている。
V2 Boomerangは完成車なしのフレーム販売のみ行われた車体である。故にV2 Boomerangに「オリジナル」は存在しない。全てオーナーの思い入れがカタチとなったものばかりだ。
私のV2 Boomerangも勿論そうだ。トライ&エラーを続けた改造の歴史。自転車に歴史あり。